今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:30,894 hit
小｜中｜大
１−５ ページ5
「翔、ちゃん？」
「ん？」
「この・・・本って」
「読めよ、雅紀。それとも・・・こんな俺は嫌い？」
「え？」
「こんな本を読む俺は嫌い？」
翔ちゃんは俺を見ないで。
握っていたシャツをさらに握る。
「本のことなのに・・・これを読んで松本に嫉妬してる俺は、嫌い？」
「翔ちゃん・・・」
この本の主人公は俺と同じ名前の、マサキ。
そして潤くんと同じ名前の、ジュン。
翔ちゃんが読め、って言った所は。
マサキとジュンが想いを確かめ合うところで。
マサキがジュンを受け入れ・・・。
えっ？俺が潤くんを受け入れるの？
違う違う。
これは本の話だよ。
俺も読み進めるうちに、変な気分になってきちゃった。
それを断ち切るため、一旦本を閉じた。
「雅紀？」
音で気づいたのか、翔ちゃんが顔を上げて俺を見た。
不安で揺れる瞳。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：佐音 芽衣 | 作成日時：2014年7月17日 22時
