５−１１ ページ44
翔ちゃんが治って数日後。
翔ちゃんと二人でベッドに入った時に、思い出した。
それを取り出す。
「翔ちゃん、これ使ってもいい？」
「雅紀、それって・・・」
不安そうな顔をする翔ちゃん。
「翔ちゃんが嫌なら使わないよ。でも」
俺はそれをゆっくりと舐めた。
「翔ちゃんの中に入れたい・・・これで乱れた翔ちゃんを見たい」
翔ちゃんは複雑な顔をして、俯いた。
「・・・それ、俺とするのに、買ったの？」
「え、と・・・二宮さんと大野さんから貰って」
「だからか！」
「え？」
翔ちゃんが顔を上げた。
その顔は怒ってる。
「あいつら、最近俺のケツをよく触るんだよ。なんだろうと思ってたんだ。そう言うことか」
翔ちゃんのお尻を触ってる？
「翔ちゃんのお尻は俺のだよ！」
「そう言う話じゃないだろう！」
「そう言う話だよ！翔ちゃんも翔ちゃんだよ。どうして触らせるんだよ！」
「好きで触らせてるわけじゃない！」
「翔ちゃんに隙があるからだろ！」
「誰がオトコのケツを触りたいと思うんだよ！」
「俺だよ！」
オトコの、じゃないよ。
翔ちゃん限定だよ。
「翔ちゃんだったら・・・どこだって、触りたい」
翔ちゃんの頬を触る。
「こんな所から・・・」
その手を徐々に下ろしていく。
「こんな所まで」
翔ちゃんの眉が動いたけれど、俺の手の動きを止めることはなかった。
「それなら・・・」
翔ちゃんは俺の手にあったそれを、ベッドの下に落とした。
そして俺を抱きしめて、耳元で囁く。
「そんなのより・・・雅紀で俺をいっぱいにしろよ」
囁かれた言葉は、甘くて・・・。
俺は我慢できなくて翔ちゃんを押し倒した。
「雅紀」
微笑んだ翔ちゃんの腕が俺の背中に回る。
俺はいつものように、翔ちゃんのカラダにキスの雨を降らせた。
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作者名：佐音 芽衣 | 作成日時：2013年9月27日 21時
