俺の隣のすとーかーちゃん番外編 (ページ43)

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「ちょっと、待っててね、翔ちゃん」

翔ちゃんの額にキスをして、翔ちゃんから離れる。
携帯のメールを見ると、二宮さんからだった。

『先ほどはお世話になりました。翔さんが好きそうなものを買ってきましたので、ドア付近に置いておきます。にのみや』

その後で、改行があって大野さんからのメッセージ。

『本当は翔くん、相葉くんがたべたいと思うよ？おおの』

俺は玄関に向かう。
ドアを開けて周りを見れば、ドアノブに二宮さんたちが置いていったであろうビニール袋。
翔ちゃん、愛されてるな。
それを持って翔ちゃんの所に行った。

「翔ちゃん。二宮さんたちが持って来てくれたよ。翔ちゃんが食べたいって言った桃もある」

「ん」

翔ちゃんの目は、もう閉じそう。

「おやすみ、翔ちゃん」

頭を撫で続けると安心したのか、すぐ寝息が聞こえた。
そっと離れて、ビニール袋の中をテーブルに置いていく。
いろいろな果物の缶詰。
その中に・・・。
これって。
これって！
こんなもの、コンビニやスーパーで売ってるはずがない。
それにはぺたりと紙が貼ってあって、何か書いてある。

『翔くんが元気になったら使ってね』

ハートマークがあってその後に。

『かず＆さとし』

これ、字体が違うからお互いに書いたんだ。
・・・翔ちゃんの心配が何となくわかった。
俺は苦笑して、そっと翔ちゃんを見る。
翔ちゃんが寝ているのを確認して、それを持って寝室に行った。
いつも翔ちゃんとする時の、常備セットの中にそれを入れる。
今度、翔ちゃんに使ってあげようっと。
それには翔ちゃんに元気になってもらわなきゃ。
俺は一つ伸びをして、寝室を後にした。