俺の隣のすとーかーちゃん番外編 (ページ38)

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「風邪引かないように、って注意してたんですけど、やっぱり・・・」

二宮さんが、翔ちゃんが寝ている所に視線を移す。

「翔くん、無理しちゃう人だから」

大野さんの言ってる事、すごくわかる。
翔ちゃんは、自分の事は後回しにしちゃうから。
小さい頃も、そんな事はしょっちゅうだった。
雨が降って傘がない時も、俺が濡れないようにして。
ずぶ濡れになった翔ちゃんは次の日、学校を休んでたっけ。
二宮さんがテーブルに薬の袋をだした。

「相葉さん、翔さんの事、お願いできますか？」

「はい、任せてください」

「これ、病院でもらった薬なんですけど・・・これが」

説明を聞きながら、二宮さんってできる人なんだ、って思った。
正確に医者に言われたことを、伝えてる感じがした。
大野さんは、じっとそれを聞いている。
俺が見ていることがわかると、大野さんはにっこりと笑った。
ふわり、と空気が変わる。
癒し系・・・そんな言葉が浮かんだ。
対照的な二人なのに、一緒にいるのが自然。
そんな二人だった。