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４−３ ページ31
翔ちゃんが椅子に座る。
「で、雅紀は？」
「え？あ、これ翔ちゃんに、ってこの前会った仕事仲間から。見て、これ。俺にくれたやつと大きさが違うんだよ。ひどくない、これ」
「そうじゃなくて・・・」
翔ちゃんの真剣な視線にぶつかる。
「雅紀は、俺にくれないの？」
「うっ、ん。これ」
テーブルに置いた箱を、翔ちゃんの所に置いた。
翔ちゃんはにっこり笑った。
「ありがとう。っと」
翔ちゃんはお尻に手を回し、小さな袋を俺の前に差し出す。
「これは俺から」
「ありがとう、翔ちゃん」
受け取って開けてみる。
翔ちゃんも俺の包みを開け出した。
「翔ちゃん、これ」
見たこと、ある。
翔ちゃんが休日に、いつもつけてるリング。
「俺がつけてるやつと、おそろい」
翔ちゃんが笑った。
「前に雅紀がいいって言ってたから」
「うん。すげぇ嬉しい。ありがとう」
でも、俺が用意したのって、チョコだけだよ？
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作者名：佐音 芽衣 | 作成日時：2013年9月27日 21時
