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２−１２ ページ24
朝起きたらいつものように、潤くんが朝食を作ってくれた。
潤くんは何もなかったように振舞ったから、俺も何もなかったように振舞った。
それからしばらくして、潤くんから翔ちゃんの隣に引っ越せるように手配したと電話が来て。
そこに引っ越して、緊張しながら翔ちゃんの部屋のチャイムを鳴らしたんだった。
そして今、俺は翔ちゃんの恋人になってる。
あの時の決意がなかったら、俺は翔ちゃんをすぐ諦めていただろう。
物思いに耽っていると、潤くんの前にコーヒーが置かれた。
潤くんはそれには口を付けず、懐から財布を取り出した。
「潤くん、俺のおごり」
俺がその手を制して笑顔で言えば、潤くんは微笑んだ。
「じゃ、今日はおごってください」
「うん」
潤くんはそのまま席を立とうとしたから、慌ててその手を掴んだ。
「潤くん、俺のおごりなんだから、一杯飲んでいってよ」
「雅紀さん・・・」
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作者名：佐音 芽衣 | 作成日時：2013年9月27日 21時
