俺の隣のすとーかーちゃん番外編 (ページ1)

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「翔ちゃん！」

勤務先から一歩出た所に。
翔ちゃんがいた。
一体、いつからいたんだろう。
連絡くれれば、もっと早く終わらせたのに。

「雅紀」

微笑んで俺を見る、翔ちゃん。
慌てて翔ちゃんの側に行った。

「どうしたの？翔ちゃん」

「ん、近くまで来たんだ。今日、直帰でいいって言われたから、待ってた」

「連絡くれれば、もっと早く」

「いいんだ。俺が待っていたかったの、雅紀を」

「翔ちゃん・・・」

思わず抱きしめそうになるけど。

「相葉くん、お迎え？」

そうだった。
俺の後ろには、同僚の女の子が二人。
駅まで一緒に行こうって話になってた。
だって、夜道で女の子二人は危ないし。
翔ちゃんは俺を押しのけ。
女の子たちに挨拶した。

「はじめまして。櫻井と言います。相葉くんの同級生で、今隣に住んでいます」

それから、翔ちゃんは俺を見て。

「うちの雅紀がお世話になってます」

ペコリと頭を下げた。

「ちょ、翔ちゃん」

「いえいえ、こちらこそお世話になってます。相葉くん大変でしょ」

女の子たちも頭を下げ。

「そうですね。そちらも？」

「そうなんです。でも助けてもらってるのもあるので」

俺はなんだか蚊帳の外。
ふくれていると、翔ちゃんと女の子たちは俺を見て笑い出した。