突撃6 それより、卵焼き作ったんだけど――妙 ページ7
「そうねー」
妙は、うーんと考えると、隣の少女(服が違えば少年ともいえる)に尋ねた。
「九ちゃんはどう思う?」
志村妙。
新八の姉。近藤の想い人。優しげな見た目・性格ではあるが、怒らせると怖い。暗黒物質製造機。
柳生九兵衛。
志村妙の親友(その情を親友と呼べるのかどうかは別)。名門柳生家の跡取り。セレブ。家の事情により、男として育てられた訳アリ美少女。
そんな二人は、性格はともあれ、見た目の有無で言えば上の中に入る。
だからなのだろう。見た目に騙された哀れな男達は、二人の本質にやられてしまう。
瞬殺。そう呼べる代物であった。
かくいう今も、その状態であった。
二人の足元に、男達の屍が転がる。
「そうだな……。妙ちゃんに手を出したんだ。これだけのことでは、すましてはいけないだろう」
「九ちゃん。あなただって、手を出されたでしょう?」
「僕は良いんだ」
「良くないわ」
傍から見れば、ただのイチャイチャである。
だが、その"イチャイチャ"は、次の瞬間消えてしまった。
「私達に手を出したんですもの」
これ以上の地獄を味合わせてやるわ。
それは、男達にとって悪魔のささやきだった。
そして願う。ああ、誰か救世主は……
そしてその願いは、叶うことになった。
「妙ちゃーん。九ちゃーん!」
男達の救世主。それは、宮河Aだった。
「あ、もうやっつけちゃったの?」
屍達を見て、Aは笑った。
「あーあ、私もやりたかったのに。まあ、しょうがないか」
男達は、その言葉に汗ばむ。
この女がいなくてよかったと。
そして、喜ぶ。
言葉からして、これ以上は何もされないのだと。
「Aちゃん」
妙が言った。「今から、この人達に地獄を見せようと思うんだけど、どうかしら?」
「お。いいねえ」
参加するよー。
そんな呑気なAの声は、男達にもうすでに地獄を見せていた。
逃げたい。でも逃げれない。
そんな状況を、男達は恨み、憎み、そして数刻前の自分達を止めたくて仕方なかった。
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Sakura(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援してます! (2016年11月20日 17時) (レス) id: ea32fd77b7 (このIDを非表示/違反報告)
土藤田菜摘美(プロフ) - シナモンろーるさん» コツですか……そうですね。セリフを多めにする。文章も笑いをとれるようにする。テンポが出るように、できるだけ会話文が多いところには字の文はいれない。などでしょうか。あまり良いものではなくてすみません。頑張ってください!! (2014年11月8日 19時) (レス) id: c3a62b29ad (このIDを非表示/違反報告)
土藤田菜摘美(プロフ) - シナモンろーるさん» 名前は違いますが雪桜です。面白いですか?ありがとうございます!! (2014年11月8日 19時) (レス) id: c3a62b29ad (このIDを非表示/違反報告)
シナモンろーる - 面白いッス!私も銀魂小説書いてるんスけど、どうしたらこんなに面白い作品が出来るのやら…もしこつか何かありましたら教えて下さい(切実) (2014年8月13日 9時) (レス) id: 11d16ccec8 (このIDを非表示/違反報告)
土藤田菜摘美(プロフ) - ぎんだらTさん» ありがとうございます!!こんな作品でも待っててくれる人がいるだなんて……(´;ω;`) できれば更新速度を上げたいと思っています!(多分) (2014年7月16日 17時) (レス) id: c3a62b29ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪桜 又 菜摘美 x他1人 | 作者ホームページ:http://nekomoti
作成日時:2014年5月28日 19時