恋のハザードレベル【ビルド 短編２】

よろしく ページ32

「そうなのか…！ちなみにカシラとどんな出会いを」

「ちょっと、家庭的な部分触れちゃダメだってば」

「どんな出会い…。まあ、五歳の時養子に兄さんの家に来て出会ったのが始まりです」


「言っちゃうんだ！？」

黄羽は驚いた表情を浮かべた

「…アネキも大変だったんすね…」

青羽はそう言うと
Aは苦笑いした

「大変だったけど兄さんがいたから…乗り越えられたの。…ていうかアネキって…」

「あ、すいません…カシラの妹って聞いて…アネキって呼んじゃいました」

あははと笑うと黄羽はじゃあ…と口を開いた

「青羽はアネキなら…俺はAちゃんって呼ぼうかな」

「俺は青羽と同じでアネキって呼ばせてもらうぜ」

「呼び方は好きなようにして良いけど…。…じゃあ私は…あー(赤羽)ちゃん、きー(黄羽)ちゃん、おー(青羽)ちゃんで。」

「皆名前可愛い」

クスッと黄羽が笑うと赤羽は
嬉しそうに

「アネキがそう呼びたいなら構わないぜ！」と言い放った

「「「よろしく、アネキ/Aちゃん！」」」

3人はニコリと微笑むと
その姿を見てAは「よろしくお願いします」と問い返し
可愛いなあ、と微笑み返した

その時

「おいおい、俺の知らない間にお前らうちのAとなに仲良くなってんだよ」

4人は声の方に視線を向けるとそこには
猿渡一海の姿があった

「兄さん…/カシラ！！」

続【終】→←北都三羽ガラス【赤羽、青羽、黄羽】

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