恋の方程式【ビルド 短編】

甘くとろける時間【スターク】(甘々) ページ39

「………」

「？…なにスターク」

先程からジッとAを見つめ動かない
Aは雨で濡れた髪をタオルで拭きながら首をかしげる

「お前よ…普通んな格好で俺んとこ来るかよ…」

Aの姿を見て小さくため息をつく
服は雨で濡れずぶ濡れ
まあ、下着なども少し透けているわけで

A「…ダメ？」

ダメに決まってんだろ

…何いってんだよお前

当たり前だろうが

たく、仮にも俺は男だぞ…

はぁーっとため息をつき
頭をかく
Aはそんなこと気にせず

着替えを取りに行こうと
立ち上がり歩き出したその時
雨の水滴で足を滑らせ
スタークの上に覆いかぶさった


「……ご、ごめん。痛く、なかった？」

「………」

痛くなかったじゃねえよお前…

どれだけ俺を煽れば気がすむんだよ


「………スターク？大丈夫？」

そっと手をのばしスタークに触れる

「…別の意味で大丈夫じゃねえな」

そう言った瞬間ガッと
腕を掴まれ顔を近づける

「…な、なにっ……す、るの？」

「…お前よ、この状態で今から何されるかわかんねえのかよ。」

もう一方の手でぬれた
ブラウスに触れる

「っ、や、なに…！」

「お前が悪いんだからな」

そっとブラウスのボタンを外してゆく

「ひっ、やだっ…怖い…！」

「怖がることねえよ。全部俺に任せとけ…あと、少し目閉じてな」

スタークはAの目に手をかぶせる

「えっ…や、見えない…！」

「良いから閉じてろ。」

言う通りゆっくり目を閉じる
とスタークがAの目にかぶせていた手が人間の柔らかい手に変わった

「そう、そのまま」

声も変わっているのに気づく

「……！…っ、マスー「スターク」！」

「俺はマスターじゃない。スタークだ」

そう言うと
そっと唇に触れた

「………っ…」

キスがだんだん深く甘いものに変わってゆく

2人の息が荒くなってゆく

「……ふ、ぁ……」

「……良い顔になってきたな」

そう言い再び口付けた

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