恋の方程式【ビルド 短編】

昔こうして貴方とー【ブラッドスターク(甘め)】 ページ33

あの日以来
アジトには一切踏み入るなと
戦兎と龍我に注意を受けたのにも
関わらず
Aは再びアジトに足を踏み入れていた
危険なのはわかっているのだが
スタークのことが気になり
落ち着かず来てしまった。

ナイトローグに見つからないように
ゆっくり地下を進んで行く

「スターク…いる？」と声をかけるが返事はなし。
やはりもうここにはいないのかと諦めかけていた時だった
ポンっと誰かの手が肩にのった

「なんだよ。また来たのか？」

「！スターク…」

スタークはパッと乗せた手を離し
Aは正面を向きスタークを見つめた

スターク「危ねえって言っただろうが。またあいつに見つかったらどうすんだよ？」

A「大丈夫。今日はいないみたいだし…」

スターク「なぜわかる？」

A「うーん…なんと、なく？」

スターク「…ハッ、相変わらずだなぁお前も…。まあ、お前の言う通り今日あいつはいねえよ。」

近くの手すりに寄りかかる

A「そっ、か…」

一安心しほっと溜息をつき
スタークの隣へ

スターク「…こうしてるとよ…」

A「？」

スターク「昔っつーか…前こうしてあいつに隠れて仕事サボってたの思い出すよなぁ」

A「？そうだったっけ…」

首をかしげるとスタークは「おいおい覚えてねーのかよ」とAを見て溜息をついた

A「ごめん…まだ記憶あやふや…だから…」

スターク「……なーるほどな。じゃああのことも覚えてねえか…」

A「あのこと？」

スターク「…ああ。こうして2人でサボって…」

グイッとAの肩を寄せ自分の元へ引き寄せ顔を近づける

スターク「イチャついてあーんなことやこーんなことしてたこととかよぉ」

A「…へ！？」

スターク「なんて、冗談だよ。」

A「！…なんだ…」

スターク「なんだよ、落ち込んだツラして…まさか…」

A「ち、違うよ…！！変なこと考えないでよ！本当違うから…！」

何残念がってんだろ…私。

スターク「…ほー。じゃあなんで顔赤くてんだぁ？」

赤くなっている頬をつつくと
Aは「やめて…！」と言いそっぽを向く

スターク「たく…こっち向けよ。わるかった」

A「…やだ」

スターク「良いから向け」

グイッと肩を掴み顔を近づける

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