with PROOF-2nd- (ページ24)

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Ab「ねぇ、遅くない？」

アベは珍しく記録を開かずに夜を過ごしていた。
そんなアベの発した言葉に周りにいた者は全員振り向いた。

Fk「ちょっと心配だな。」
Sk「2人、見に行く？」

フッカがアベに反応する。
サクマの一声にみんな頷いた。
たった1人を除いて。

Ab「ダテさん？」

リョウタは神妙な顔をして、遠くを見つめていた。
4人の話は耳に入っていない。

Sk「ダテ様ー！！！！きーこーえーてーる？」
Dt「っ！？あぁ、すまない。ちょっと考え事してた。」

サクマの声が響きわたり、その声は彼に届いたようだ。
そんなリョウタの様子に数名は違和感を覚えた。

Fk「ねぇ、ダテ様。俺、前々からきになってたことあるのよ。」
Dt「？」

リョウタはフッカの言葉に首を傾げた。

Fk「ダテ様って、ショウタにもかくしてる、秘密ごともってるよね？」
Dt「なにそれ。」

フッカは全てを知っているような素振りを見せる。
周りの者の頭の上には？が飛びかっていたが。

Fk「ダテ様ってさ、ロクマルファの出身でしょ。」
Ab「えっ、、、！？」
Fk「魔法が物語ってるじゃん。」

フッカは真剣な目でリョウタを見つめる。
それをリョウタは避けようとする。

Fk「俺が親と別れてしまったあの日、俺の国で炎の魔法が飛び交ってた。だから、ダテ様のその魔法を見たときから、なにかあると思ってたんだよ。」

フッカは話を続ける。
握りしめられた拳は微かに震えている。

Fk「ねぇ。」
Dt「、、、。」
Iw「ダテさん？」
Dt「、、、あぁ。そうだよ。」

おれたのかリョウタはふっかの話を認めた。
そしてすぐ続ける。

Dt「ロクマルファは、俺の出身国だ、、、それは認める。ただ、それ以上のことは話せない。」
Ab「やっぱりあの、記憶、、、。」

アベはふと、前の村での記憶を思い出した。
彼の中でそれがリョウタであることに繋がった。

Fk「ダテ様は、、、味方なの、、、それとも敵なの？」
Iw「おいフッカ！それはいくらなんでも。」
Ab「そうだよ！」

道中共にした仲間。
それゆえ、みんなそれを聞くことはタブーである気がしたようだ。
しかし、答えはやってきた。

Dt「ごめん、、、。」
Ab「えっ、、、。」

リョウタは仲間に背を向けて、小屋の外に向かった。
ドアはバタンとしめられた。

Iw「ッ！！うそだろ！？」
Sk「そんな、、、。」
Fk「、、、これが、答えか、、、2人を探しに行かないと。」

4人はゆっくりと足を動かし出す。
その足取りは重い以外のなにものでもなかった。