雨が降り私は歌う [KZ]

#six ページ7

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まず一言。



凄く耳が痛い。



だって電話に出た瞬間耳に怒鳴り声が聞こえたから。



ジンジンする。



｢立花っ何処にいるんだっ！！｣



これが第一声。



忍うるさいよ。



私はハーとため息をつく。



んー忍もだいぶ過保護だよねー。



｢アーヤっ！！｣



私はぷくぅとポっぺを膨らませる。



『どこに居てもいいじゃない』



何処にいても私の自由だもん。



過保護にも程があるよ忍。



フンッ



その時バサッと何かが落ちる音がした。



えっなにっ！？



私はビックリして音のした方向をみる。



そこには目を見開いてスマホをかざしているまふさんの姿が。



床にはポカリが落ちている。



あっアイスもある。



｢彩…可愛すぎ｣



ん？



んん？



私は意味がわからずフリーズ。




そんな事関係無しに頬をぽっと赤く染めるまふさん。



｢彩ぷくぅって頬ふくませてました｣



｢可愛すぎですぅ…。｣



そういって私の方へ近づいて言ってギューって私を抱きしめた。



私は驚きっ！



綺麗な顔がすぐ近くにっ！



私はポッポっと顔が赤くなる。



忍の怒鳴り声が聞こえるスマホを落としそうになった。



『まふさん初対面ですよ。』




初対面の人にハグしますか？



するとハットしたように離れるまふさん。



｢あっごめんなさいっ！つい彩が可愛すぎて。｣



理屈になってませんフン。



私は大人しくなった(なったと思われる)まふさんを横目にみまたスマホを耳にあてる。



するとまた忍の怒声っ！



｢立花っ！！！！！｣



忍は私のお父さんかっ！



私は渋々答える。




『倒れて拾われた』



｢はっ？｣



忍のマヌケ声。



｢今なんて言った？｣



だから



『倒れて拾われた』



｢立花のバカっ！！！｣



酷いっ！

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