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え、櫻井さん……本当に……？
櫻井さんが私の知らないところで私の話題をしていたことも、可愛いなんて言ってくれていたことも、当然知りようもないわけで。
突然降って湧いた事実に顔が熱くなる。
「おーい雛田さーん、大丈夫？」
「なな、何がですか？」
「んふふ、めっちゃ動揺してる。かわいーね」
完全にからかっているとしか思えない二宮さんはいつの間にか棚用のハンディクリーナーから床用のハンディクリーナーに持ち替えている。
「照れてるとこ悪いんだけど、向こうから掃除機かけてもらます？」
「え、あ、はい！」
私は動揺をごまかす様に勢い良く返事をして掃除機を取りに行く。
後ろからまだ二宮さんの含んだような笑い声が聞こえていた。
だって、急にそんなこと聞かされて落ち着いていられるわけがない。
それからしばらく、リビング、お風呂場などの掃除を終えた私たちはキッチンの掃除へと移っていた。
さすがに私も落ち着いて無心で五徳の油汚れを落としていく。
二宮さんはというと隣でシンクを洗っているところだった。
「雛田さん、これ終わったらあとは寝室だけたら夕飯の準備に行ってもらっていいですか」
「わかりました。さっき冷蔵庫をのぞかせてもらいましたけど、ご希望はありますか？」
「お任せで。雛田さんのご飯美味しいから」
「ありがとうございます」
ナチュラルに誉め言葉をくれるものだから少し照れくさいけど、櫻井さんの時と違ってドキドキはしない。
これが私の櫻井さんと二宮さんに対する気持ちの違いなのだろう。
そんなことを考えながらさっき冷蔵庫を覗いた時に考えたメニューを口に出す。
「では、あるもので作れそうな豚の生姜焼きとお味噌汁と、あとじゃこがあったのでじゃことピーマンの炒め物……と言った感じでよろしいですか？」
「わ、聞いてるだけで美味そう」
二宮さんは「いいよ」とでも言うようにそう言った。
「じゃあ、お願いします」
「かしこまりました」
そのためには早くここの掃除を終わらせてしまおう。
拭き終わった五徳を脇に除けて今度はコンロ周りを拭いていく。
白かった雑巾が汚れていくのはちょっと気分がスッキリするから嫌いじゃない。
汚れたところを折りたたんで別の面を出す。
今度は左側をやろう。
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iCHiKA(プロフ) - のりさん» はじめまして！まだなんですよ〜、今しばしやきもきしてください。甘沈以来なんとなく使い続けている言い回しですが、実際〇〇の部分のために組んだお話だったりもして、意外としっくり来てたりするもので。まさか気に入ってくださる方がいるとはとても嬉しいです。 (2021年4月17日 20時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - shiさん» ようやくいいところまで言ったんですがね、あとちょっとお預けです。移行先では新たな展開なので、もうしばらくやきもきしてもらえたらと思います！ (2021年4月17日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - こんばんは。まだ言わないんですか！？と思わず声に出してしまったことだけをお伝えしたく初めてコメさせて頂きました。初コメの勢いで、こちらも他のお話でも『○○したいだけのお話です』という行が好きです。という告白もさせて頂きます。 (2021年4月15日 21時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - こんばんは！！翔さんいい所まで言いましたね(^^♪ ヤキモキしながら見守りたいと思います！！移行楽しみにしています(^^) (2021年4月15日 21時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - きーちゃんさん» はじめまして、コメントありがとうございます。きゅんきゅんしていただけましたか？そのお言葉がとても嬉しいです！Sさんが格好良く映っているようでしたら光栄に思います。 (2021年4月13日 21時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2021年3月2日 14時
