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夏の一日(2) ページ16

「んー……例えば、もし退院したら総ちゃんに何作ってあげようかな、とか、どこにみんなと行きたいか、とか、楽しいことを考えてたわ」

「どうして……そんなにポジティブに考えられるアルか?」

自分は、こんな体に生まれてきた自分を呪った。呪って呪って呪って……怨むことしか出来なかった。

「そうね。初めは私だって怨んだわ。もっとみんなと遊びたい、とか。でも、未来って誰にも分からないでしょう?この先は誰かが決めるんじゃなくて、自分で決めるの。だから、ポジティブに考えることにしたの」

そう言った姉の顔は、素直に美しく、強い女性の笑顔だった。



カラス達が巣へ戻ってゆく。彼らには「おかえり」と言ってくれる家族は居るのだろうか。そんなことを考えながら家路を辿る。長い2つの影は伸びて、重なっていた。

今朝のような心地よい夢の住人になれることを祈って、彼と別れた。

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作者名:なちょ | 作成日時:2018年10月15日 21時

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