いもうととおりょうりしました ページ7
静かなキッチンに包丁のとんとんさくさくという音とボウルのかちゃかちゃっという音が響き渡る。
「なんだか音楽みたいですねぇ！たのしいですワ！」
泡立て器をリズミカルに動かすアナスタシアを見て微笑む
『料理はリズミカルにこなすのがコツなんですよ。さぁさぁ。あとはそれを流して焼くだけです』
「はぁい」
型に流し込んでオーブンへ。待っている間にいい香りが漂ってきた
『成功したわね』
「やったぁ」
嬉しさが募り、何故かこそこそ話になっていた
──────────
ｺﾝｺﾝｺﾝ『アナスタシアとドリゼラです』
「どうぞ」
扉を開けて中へ。アナスタシアの腕にかかったバスケットには焼きたての夏みかんパイが眠っている。
「あの･･･おかぁさ、ま」
ちょっと罪悪感が湧いたようだ。アナスタシアがモジモジしているとお母様がすんと部屋の匂いをかいだ
「これは･･･夏みかんですか」
「･･･っ、はい！ねぇちゃ･･･おねぇさま、ねぇちゃんが助けてくれて、と、その･･･」
「･･･ねぇちゃん･･･ね」ﾎﾞｿｯ
困ったように笑いながらもお母様は嬉しそうだった。
「た、たべませんか？いっしょに、」
おいおいおい。
やっぱ自分も食べんのかい。
「いいですね。甘いものが食べたかったのでぜひ。」
明るい顔に戻ったアナスタシアを見てホッとする。もう一緒に食べる前提なのには口を出さないようにしよう･･･
「ドリゼラ」
『はい、お母様』
椅子を運ぶのをいったんやめてお母様を見る。とても優しい顔をしていた。
「あなたは姉として素晴らしい行動をしましたね。今度書物を買いましょう」
『ありがとうございます。私、日出ずる国の本が読みたいですわ』
日出ずる国とは日本のこと。ただこの世界はパラレルワールドなのでいまこの小説を読んでいる皆さんのいる日本とは言語以外全くの別物となっている。
「日出ずる国･･･赤の国ですね。翻訳のため辞書も買いましょうか」
『いえ、読めるので大丈夫です。ご心配ありがとうございます』
目を丸くされた。あれ、今結構やばいこと口走った気がするぜ
「あの国の言語が･･･読めるのですか･･･！？」
『あぁっと、その、勉強したので･･･おほほほ』
感心してもらった･･･危ねぇ。危ねぇぞぉぉ
「準備ができましたワ！さぁ、おかけになってください」
3人で。
窓辺のテーブルで。
パイを食べた。
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つゆロロ(プロフ) - アリスさんの本性が意外だwさん» ありがとうございます。貴方のような天使によってこの物語は支えられているのですね･･･なるほどぉ。続編でも新キャラ出てきますので、お楽しみにー！ (2018年4月19日 21時) (
レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
アリスさんの本性が意外だw - お帰りなさい。少なくともここにヒトリ更新を心待ちにしていた者がいますよ？
ずっと続きが読みたかったので更新再開嬉しいです♪
楽しみにしてます。これからもがんばって下さい！ (2018年4月19日 7時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
つゆロロ(プロフ) - チョークさん» ありがとうございます。深夜に思いついたお話なので、下の方に突っ走っております(ﾆｺｯ (2018年2月12日 11時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク(プロフ) - 国王がロリコンとは……！思わず笑ってしまいました！この発想はなかったです。続き楽しみに待っています^^* (2018年2月12日 11時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - つゆロロさん» な、なんか部外者がすみません！ いや…ディズニーって著作権が厳しいって聞いたので読めなくなったらどうしようと思ったらつい……これからも更新頑張ってください！！ (2018年2月3日 20時) (レス) id: cce5a6453e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つゆロロ | 作成日時：2017年12月18日 1時
