ふぃりっぷがおとこらしくなっていました ページ29
『「「いただきます」」』
パーティもあるのでなかなか軽めの昼食。木の実サラダと小さめのハンバーグ。イン〇タ映えするやつ。
「どう?体調は優れましたか?」
『ええ。大分良くなりました。今はパーティが楽しみです』
アナスタシアのおかげで心に余裕が戻ってきた。皇子や今日しか会えない貴族の友達のことを考えるとわくわくする。
「そう。それは良かった。あぁ。今年はユナ・クリスティンが来れないそうです。」
『えっ、ユナが来ないって・・・』
「・・・今日は楽しんでください。明日、詳細をお話します。」
ユナ・クリスティン。それは緑の王国の姫であり私の唯一無二の親友。
──────────
「「「「「ハッピーバースデー!ドリゼラ!」」」」」
「見つけたぞ!お前がドリゼラに色目使ってる男だな!黄の皇子!」
「おー!紫の皇子か!俺がカラフルな男だって?そうでもねえぞ?」
「レオ・・・こいつ完璧なアホだよ。放っとこ」
「はあ?あのな、ノア。オレはこの世の誰とでも会話できる男だぜ!!アホでもなんでもやってやるぜ」
「はぁ・・・もうだめだ」
たくさんの人が来てくれる誕生日会が始まった。山積みのプレゼントまであって、皇子や貴族達もたくさんお祝いしてくれたけど、ユナが来ないのがつまらなくってしょうがない。
「どーしたのー」
『フィリップ・・・その猫は?』
主役席に座っているとフィリップが話しかけてくれた。彼は猫を抱いていた。
「この子、プレゼント。お誕生日おめでとー」
『ありがとう、どこかで拾ったの?』
どこか怯えた様子の猫。人間を怖がっているような・・・
「・・・ないしょ。保護したんだー。大切にしてあげてね」チュッ
いつもは猫みたいなのに、今日はずっと男らしさを感じる。・・・あれ?
おでこにチューされた?あそう。
・・・ええぇ。まじかよ
「じゃーねー。また遊びに来るよー」
手を振り去っていくフィリップ。ありゃ下手すると惚れますね。まぁドリゼラさんはプロですので、ご安心ください皆様
「なゃん」
『可愛い鳴き声だね』
フィリップみたいな灰色の毛並みにスカイブルーの瞳。撫でるとお腹には大きな傷が付いていた。
そう言えばフィリップ、“保護”っていってたよね。一体どういうことなんだろうなぁ。
猫は暖かく、私の心は満ちていった。
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つゆロロ(プロフ) - アリスさんの本性が意外だwさん» ありがとうございます。貴方のような天使によってこの物語は支えられているのですね・・・なるほどぉ。続編でも新キャラ出てきますので、お楽しみにー! (2018年4月19日 21時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
アリスさんの本性が意外だw - お帰りなさい。少なくともここにヒトリ更新を心待ちにしていた者がいますよ?
ずっと続きが読みたかったので更新再開嬉しいです♪
楽しみにしてます。これからもがんばって下さい! (2018年4月19日 7時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
つゆロロ(プロフ) - チョークさん» ありがとうございます。深夜に思いついたお話なので、下の方に突っ走っております(ニコッ (2018年2月12日 11時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク(プロフ) - 国王がロリコンとは……!思わず笑ってしまいました!この発想はなかったです。続き楽しみに待っています^^* (2018年2月12日 11時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - つゆロロさん» な、なんか部外者がすみません! いや…ディズニーって著作権が厳しいって聞いたので読めなくなったらどうしようと思ったらつい……これからも更新頑張ってください!! (2018年2月3日 20時) (レス) id: cce5a6453e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つゆロロ | 作成日時:2017年12月18日 1時