あおのおうじはねこのようでした ページ21
「にゅは。この国のお茶って美味しいんだねー」
『ええ。一応今日の朝積み立てのフルーツとお茶っ葉ですから』
「へぇー」
このヌルッとした雰囲気といい喋り方と言い、まるでおばあちゃんと話をしているようだ。
青の王国は数学で有名な国。珍しい生き物も沢山いてあまり都会的ではないような国。
緑の王国の隣の隣･･･くらいの位置だったかな。うん。そのくらい。
わざわざ遠いところから来てくれて国のお茶まで褒めてくれた。おまけに美形･･･と。
『そして、今日は新しい問題を持ってきていただけたんですよねっ』
「あ」
『え？』
「忘れてきちゃったー。ごめんごめんー」
絶対反省してない、この笑顔。
『そうですか･･･』
「そんなにしゅんってしないでー。かわいいねー」
猫のように口を曲げて私の頭をなでた後、皇子は分厚いノートを取り出した。
「ほら、これあげるー」
中を開くとドッサリと問題が載ってある。ノートの後半には解答も載ってあった
『わ、自作の問題集ですか！すごい！』
「でしょぉ？世界に一つだけだよー。それでいーい？」
『ええ･･･！とても、こっちの方がやりがいがありそうですもの！』
「･･･にゃ。べつに君のためじゃないよーだ」
衝撃事実！！青の皇子はツンデレだった。
──────────
『あ、自己紹介してなかったですわね。』
「あーそうだった？おれフィリップ・レオーノフねー」
『ドリゼラ・トレメインです。宜しくお願いします』
フィリップ皇子。なんか頭良さそうな名前だなぁ。なんて思っていると
「ねー、ドリゼラってさーぁ」
『？はい』
「タメ口でお話できない？おれそういうの苦手ー」
『別にできないわけじゃないけど、ほんとにいいの？』
「うん！おれそっちの方好きだもーん」
なんかほんとに猫みたいだな･･･雰囲気とか全部がヌルッとする。
「あのさあのさー」
『ん？なに？』
「俺にあの問題の解き方教えてよー。」
『いいよ』
この世界では０という概念がまだ見つかっていない。だから問題の解き方、と言うよりは“０”についての説明をした。
『･･･ってこと。分かってくれた？』
「うん･･･うんうんうん！！すごい！これで１−１にも答えができるんだぁ」
『ちなみに０がかけ算のかける数になると、答えも必ず０になるんだ』
「ほぇー！」
結構楽しい時間だった。
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つゆロロ(プロフ) - アリスさんの本性が意外だwさん» ありがとうございます。貴方のような天使によってこの物語は支えられているのですね･･･なるほどぉ。続編でも新キャラ出てきますので、お楽しみにー！ (2018年4月19日 21時) (
レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
アリスさんの本性が意外だw - お帰りなさい。少なくともここにヒトリ更新を心待ちにしていた者がいますよ？
ずっと続きが読みたかったので更新再開嬉しいです♪
楽しみにしてます。これからもがんばって下さい！ (2018年4月19日 7時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
つゆロロ(プロフ) - チョークさん» ありがとうございます。深夜に思いついたお話なので、下の方に突っ走っております(ﾆｺｯ (2018年2月12日 11時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク(プロフ) - 国王がロリコンとは……！思わず笑ってしまいました！この発想はなかったです。続き楽しみに待っています^^* (2018年2月12日 11時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - つゆロロさん» な、なんか部外者がすみません！ いや…ディズニーって著作権が厳しいって聞いたので読めなくなったらどうしようと思ったらつい……これからも更新頑張ってください！！ (2018年2月3日 20時) (レス) id: cce5a6453e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つゆロロ | 作成日時：2017年12月18日 1時
