なんかしらないけどこうなりました ページ16
「あら、ドリゼラは入らないのですか？」
『えっ、･･･あぁ。でもこれくらい』
お母様に言われ見てみると身体中のあちこちがチャールズ皇子から移った石油とカーペットのホコリでかなり汚れていた。
これくらい、じゃあ済まない。
『うーん、ではチャールズ皇子の次に入らせていただきます。』
「あらぁ？そんなのじゃ夜ふかししてしまうんじゃないですか？きっと彼は長風呂ですよ。一緒にはいりなさい。」
「んぉ？俺は良いですよ、別に」
い っ し ょ に は い り な さ い ？
お母様のニヤニヤ顔を私は見逃さなかった。
──────────
ｶﾎﾟｰﾝ
「はぁー。ハーブ湯かぁ！俺好きだなぁ、この匂い」
『私もお気に入りです。この若草色の濁り湯がいいんだよね』
「･･･なんかさっきより堅苦しくないか？やめろやめろ、どうせ同い年だろー」
湯けむりが立つ露天風呂。秋のはじめは虫の声がたくさん聞こえる。隣に座った王子の長めの金髪をぼんやりと見て、
『ごめんごめん。恥ずかしくてさ』
ぽつりという言う。
「なぁ」
『うん？』
「お前は俺の国の歴史、知ってるか？」
今日図書室で調べた。酷い歴史を。
『･･･うん。知ってるよ』
「そうか･･･酷いよな。労働者なんて呼んでこき使って。だからって言うわけでもないかもしれんが、俺も労働者の気持ちがわかりたくて、やってみたんだ。それから５年」
彼は伸びをして言った
「よーくわかったさ。辛かったなぁって」
『･･･そっか。辛かったんだね』
「･･･話変わるけどさ」
『うん』
「お前ほんとに9歳？」
じゃばっとこちらにジト目を向けられる。その視線の先は
「顔立ちも、胸も背丈も。13くらいだよな」
『そうかな？自分では普通なんだけど』
でも確かに･･･というか精神的にはもうおばさんなのだから、しょうがないと言えばしょうがない。
『チャールズ皇子は体型がひょろっとしてるね』
「そうか？触ってみればそうでもないぞ！つか皇子ってつけんなしー」
ぐいっと手を取られ、チャールズ皇子･･･チャールズの胸筋にあてられる。えっ
『ちょ、･･･あでも、意外に筋肉質。えっ硬くない？』
「だろー？物作りするってのはそういう事なんだよ。ほら傷もたくさん」
チャールズのごてごてした手にも白くなった傷跡が、胸元には大きな傷もある。
私はしばらくチャールズをぺたぺたしていた。
おふろはいってました→←イラスト『お披露目中です！お目汚し失礼致しますワ！』
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つゆロロ(プロフ) - アリスさんの本性が意外だwさん» ありがとうございます。貴方のような天使によってこの物語は支えられているのですね･･･なるほどぉ。続編でも新キャラ出てきますので、お楽しみにー！ (2018年4月19日 21時) (
レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
アリスさんの本性が意外だw - お帰りなさい。少なくともここにヒトリ更新を心待ちにしていた者がいますよ？
ずっと続きが読みたかったので更新再開嬉しいです♪
楽しみにしてます。これからもがんばって下さい！ (2018年4月19日 7時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
つゆロロ(プロフ) - チョークさん» ありがとうございます。深夜に思いついたお話なので、下の方に突っ走っております(ﾆｺｯ (2018年2月12日 11時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク(プロフ) - 国王がロリコンとは……！思わず笑ってしまいました！この発想はなかったです。続き楽しみに待っています^^* (2018年2月12日 11時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - つゆロロさん» な、なんか部外者がすみません！ いや…ディズニーって著作権が厳しいって聞いたので読めなくなったらどうしようと思ったらつい……これからも更新頑張ってください！！ (2018年2月3日 20時) (レス) id: cce5a6453e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つゆロロ | 作成日時：2017年12月18日 1時
