【悪役令嬢】私シンデレラの姉なんですけど【ならぬ悪役姉】

やっとわかりました ページ12

『ほぉ』



前世だったら学校の図書室でこんな本開くことなかった。



だってここ学校ねぇじゃん。



やっとわかった。やっぱりここはオトメイトゲームの世界かもね



でも主人公は私じゃない。桃の王国の姫。



『アリス・クウォーツ･･･』



綺麗な顔が写っている写真をなぞる。かわいい。名前も可愛い。明らかに主人公である。



となると、私とアナスタシアと、来年来るエラという新しい妹は･･･



『悪役･･･かよぉ！』



悪役、そして脇役という･･･哀しいぜ！！タイトル詐欺じゃん！！



まぁそれが私の人生か･･･お似合いだな。



本を閉じた。最近勉強全然してないなぁと思ったので、折角なのでやって見ることに。



数学しかできない。うちの図書室に問題があるのは数学だけだから。



簡単な問題を１問解いてみる。



小三レベルだった。



その本の一番最後、一番難しいと思われる問題を解く。



中一レベル。舐めてんのかおい。



しょうがないからその問題集まるまる解いてやった。ノートにね。



羽根ペンとか使いづらっ、現代の学者の人とかこれでやってんのか･･･



「ドリゼラ様、お食事のお時間です、って、えぇぇぇぇっ」



何故かびっくりされた。なんやなんや



「この問題、解けるのですか！？」



『？ええ。楽勝ですけど。』



顔が赤らむ。喜んでくれているようだ。



「素晴らしい！！あなたが生まれた時からワタクシは！あなたの才能に気づいていましたよっ」



私はそんなに見下されていたのか･･･今回見直されてよかったなぁ。



『お食事ですのね。今向かいます。』



「はぁい！喜んでお付きしますぅ！」



メイド長さん。鼻息荒いぜ。



──────────



「ねぇちゃん！すばらしいですわねっ、私妹として生まれてきてよかったですワ！」



「ドリゼラ、貴方には驚かされてばかりです。素晴らしい」



お母様もアナスタシアもそう言うからちょっと気持ち悪く思えた。



『私、そんなにすごい問題解いたんですか･･･』



「ええ！数学の国、青の王国でも解けなかったものですワ。あぁドリゼラ、あなたを産んだことが誇らしくて仕方が無いのです。明日、青の王国の皇子とお茶することにしました♪」



お母様は何故そんなに予定を詰めたがるのだぁ！？



やめい！あの双子皇子で充分でしょぉ！！！



『はい･･･』



まぁ会うけどね！？問題解きたいから。

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