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同じ道を目指すもの同士、きっと分かり合える時が来るのだろうか。先生は里見君に問いかけるように言葉を投げた
｢里見。お前はどうだ？逆境を乗り越えようとしたか？傷ついた悲しみを、明日の活力に変えられなかった。それがお前の弱さだ」
先生はきっと、このことをきっかけにして、里見君に変わって欲しくて、強く明日を生きて欲しくて言葉を投げかけてるのだろうけど、人間そんな簡単に生き方は変えられない。
｢うるせぇんだよっ!!｣
『…っ』
自分を守ろうと他人の言葉になんか耳を貸さないのだ。机を怒りのままに蹴り飛ばした彼はギロり、私の方を睨んだ。すっと開いた口からは、この場に似つかわしくない楽しそうな声が出た
｢北原にとっての生きる活力は先生なんだろ？｣
私は何も言わない。確かにあの時から私の生きる目的、活力、全てにおいて一颯先生が関係してる。言葉に間違いはない。だけど今の彼の問いかけは多分違う意味を含んでる。ここは変に返事をしない方がいいと思った
｢俺見たんだよ｣
何を、とクラスの皆が里見君の次の言葉を待っていた。その様子に満足したかのように笑った彼は、足を組み換え再び口を開く。その光景はとても異様なもので、1人の生徒に皆が操られていた。
｢2日目の朝、北原が準備室に先生と二人きりで寝てたところ｣
｢……は？ブッキーと二人きりでって、どういうこと？｣
先生はまだ何も言わない。私もそう。事実だけど言い回しに悪意があるそれは、疑うことが仕事とも言える皆の好奇心を揺さぶった。それを機に、私が1日目の夜教室にいなかった事や、先生が口移しで薬を飲ました事が話に上がりだした。ここまでの皆の反応は全て里見君の予想通り。
｢つまりこいつは自分だけ助けて貰おうと、先生に簡単に足を開いたんだよ。｣
教室がしんと静まり返る。足を開いた。つまり私が皆を差し置き、自分だけ生きる為に男性である先生に対し、体で誘惑した。そう言いたいのだろう。反吐が出る。自分がそんな事をしているなんて嘘の情報がみんなの耳に届いたのだ。例え偽りでも、その事には女として耐え難いものがある
｢……うわ、マジか｣
｢さすがドレイ、生きる為なら何のそのってか｣
心無い言葉が私の胸に突き刺さる。それでも私は表情を変えなかった。辛いし苦しいし、今にでも違うと言いたい。だけど今この状況においてそれは相応しくなかった。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年8月20日 18時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎(プロフ) - 初めまして！柊一颯落ちで物凄く嬉しいです！！更新待っています！これからも頑張ってください！！ (2021年2月26日 21時) (レス) id: bdaf0ebad8 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - しろごめさん» ありがとうございます！柊先生オチです(≧ω≦)bこれからもよろしくお願いします(*^^*) (2019年3月16日 8時) (レス) id: 780399e946 (このIDを非表示/違反報告)
しろごめ(プロフ) - コメント失礼します！ぶっきー落ちと聞いて見に来ました！笑更新頑張ってください、応援してます！！(*´∀｀*) (2019年3月15日 23時) (レス) id: f6e80c062e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くすさな x他1人 | 作成日時：2019年3月14日 23時
