7･金色を蹴る異例 ページ7
ﾌｨﾝﾗﾙ｢ご、ごめんね...あんまりよく覚えていなくて｣
申し訳なさそうに謝る彼に首を振る。フィンラルさんは何も悪くない
『いえ、魔法騎士は王国の人々を救う存在。多くの任務の中で私のような人は沢山いると思いますから、覚えていなくて当然です』
ﾔﾐ｢しかしフィンラル追いかけて3年間も試験粘るとかお前ぐらいだよ。知ってっか？お前結構有名だぞ｣
『え？なんですかそれ』
ヤミ団長の話によると、魔法騎士団入団試験に合格したにもかかわらずそれを蹴るだけで例外中の例外なのに、2年目も同じことを繰り返し、3年目は金色を蹴ったことにより、更に噂が広まったようだ
団長達の間に。
『えぇ、それ絶対めんどくさいやつじゃないですか』
ﾔﾐ｢まぁせいぜい上手くかわす事だな。プライドの高い連中は根に持ってるかもしんねーし｣
『えー、それは助けてくれないという事ですね...』
ﾔﾐ｢自分でなんとかしやがれ｣
んじゃ、俺は長いうんこしてる小僧を連れてくるから、とヤミ団長は私たちの元をはなれた。残った私たちは改めて挨拶を交わす。
『キタハラ･A、18歳です』
ﾌｨﾝﾗﾙ｢俺は、フィンラル･ルーラケイス。仲良くしてね｣
フィンラルさん...、いやこれからはフィンラル先輩と呼ぼう。いつか君のことをちゃんと思い出せたらいいな、と笑う貴方にやはり優しい方なのだなぁと印象づけられる。そして、もう1人隣にいる男性。ローブからも伺えるが、黒の暴牛の一員。
ｺﾞｰﾄﾞﾝ｢〜〜〜〜〜〜ﾎﾞｿﾎﾞｿ(初めまして僕の新しい友達。さっきから実はいたんだよ気づいた？)｣
少し怖い見た目に驚いた上、声が小さく何を言っているか正直分からないが、どうやら歓迎されたようで安心する。そのまましばらく話していればヤミ団長に頭を鷲掴みにされたアスタ君が帰ってきた。
すると私の顔を見たアスタ君がぎょっとする
ｱｽﾀ｢A?!どどど、どうして泣いてんだ?!｣
目から溢れた涙は拭き取ってはいたものの、赤くなった目元や潤んだ瞳から泣いていたことを察したらしい
ﾔﾐ｢うるせぇ。そのくだりはさっき済ませたんだよ｣
『アスタ君、さっき話してた私が黒の暴牛を目指してた理由覚えてる？』
ｱｽﾀ｢ん？あぁ。命の恩人の力になる為だったっけ？｣
『うん。その命の恩人がこの人。フィンラル先輩』
フィンラル先輩の方を見ると、私を覚えてない事に申し訳なさを感じているのか、彼はぎこちなく笑った
ﾌｨﾝﾗﾙ｢あははー。どうもー｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くすさな(プロフ) - kuroさん» 私の中でフィンラル先輩は可愛いとカッコイイを併せ持つ完全体です(笑) (2019年11月19日 3時) (
レス) id: 0a10432dc2 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - うぁぁぁぁぁ!!(〃ω〃)フィンラル先輩かっこよすぎかよ！そして可愛いなー！ (2019年11月17日 20時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - 鈩さん» ありがとうございます(´∀`) (2019年11月16日 20時) (レス) id: 0a10432dc2 (このIDを非表示/違反報告)
鈩 - 好きです！ (2019年11月15日 7時) (レス) id: 4f2f6e9221 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - フィンラル先輩やっぱかっこいいッスよね......... (2019年11月10日 2時) (レス) id: 0a10432dc2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くすさな | 作成日時：2019年10月31日 1時
