4･三年越しの理由 ページ4
合格した者が会場に残り、残念ながら今回は縁がなかった人たちは渋々此処を去った。3年越しの願いが叶い、高鳴る気持ちでいたが見覚えのある銀髪を見つけると私は大手を振って名前を呼んだ。
『アスタ君〜!!』
ｱｽﾀ｢あ！A!!｣
ここに残っているということは彼も合格者。一時はどうなるかと思ったがこうして皆で合格できたらしい。思わずハイタッチをした。
ｱｽﾀ｢これからよろしくな！｣
『何が？』
ｱｽﾀ｢嘘だろお前?!｣
彼の中で私は仲良し認定されたのか、結果発表前より砕けた話し方で話してくれている。同期のお友達って訳だ。
ｱｽﾀ｢俺達同じ団!!黒の暴牛!!｣
『え、アスタ君も黒の暴牛?!』
彼も同じ団ということは、あの時彼の目の前に降り立った団長は、黒の暴牛の団長だったらしい。そのガッツを見込まれて入団出来たのだとか。よかったね、これから宜しく！とアスタ君と盛り上がっていると、視界の端でユノ君が近づいてくるのが見えた。手を振ると小さくお辞儀をされる。
『ユノ君も合格おめでとう。まぁ心配はあまりしてなかったけどね』
ﾕﾉ｢ありがとうございます｣
あの、とユノ君。私がなんで金色を断り暴牛に入団したのか気になるみたいで問い詰められたが、私は苦笑いで返した
『黒の暴牛に入るのが目標だったからなぁ…』
ﾕﾉ｢はあ…目標……｣
『上を目指すユノ君達には理解できない行動なのだろうけど、私にとってこれは大きな意味を持つんだ』
意味って？横からアスタ君が顔をのぞかせた。私の方が背が高いので自然と上目遣いになる彼が可愛くて、思わずその柔らかそうな髪を撫でる。
『私ね、実は入団試験受けるの今年で三年目なんだよね』
ｱｽﾀ｢え!?そうなの?!｣
『そうそう。普通はグリモワールを貰ったその歳に試験を受けて、ダメなら諦める人が多いのだろうけど…』
ｱｽﾀ｢え、ちょっと待って｣
『どうした？』
ｱｽﾀ｢Aもしかして年上？｣
驚きの表情が隠せない素直なアスタ君は、私を指さしわなわな震えている。同じ試験受験者だから同い歳だと思い込んでいたらしい。そうだよと答えれば、急に敬語に戻る。
『あー敬語辞めて〜！折角仲良くなれたんだしさ、これも何かの縁だと思って！普通に話しかけてよ。ね、ユノ君も』
分かった！と大きな声で笑うアスタ君と、頷くユノ君。
ﾕﾉ｢でもどうして3年間試験を受け続けてるんだ？見た所、コントロールも戦闘も平均以上でひとつぐらい挙手する団もあったんじゃ…｣
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くすさな(プロフ) - kuroさん» 私の中でフィンラル先輩は可愛いとカッコイイを併せ持つ完全体です(笑) (2019年11月19日 3時) (
レス) id: 0a10432dc2 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - うぁぁぁぁぁ!!(〃ω〃)フィンラル先輩かっこよすぎかよ！そして可愛いなー！ (2019年11月17日 20時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - 鈩さん» ありがとうございます(´∀`) (2019年11月16日 20時) (レス) id: 0a10432dc2 (このIDを非表示/違反報告)
鈩 - 好きです！ (2019年11月15日 7時) (レス) id: 4f2f6e9221 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - フィンラル先輩やっぱかっこいいッスよね......... (2019年11月10日 2時) (レス) id: 0a10432dc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くすさな | 作成日時：2019年10月31日 1時
