13･歓迎会という名の食事会 ページ13
フィンラルside
新しく入った新入団員。可愛いと言うより綺麗という言葉が似合う彼女は、とても強かった。真白のグリモワールは今までに見た事のないもので、よく目を引く。しかしそれ以前に戦い方が美しかった
マグナの喉元に剣を宛てがい、ニヤリと笑う姿に鳥肌が立つ。流れる水、優しく吹く風、どう例えたらいいかわからないが、常人ができない動きを彼女は当たり前の様にやってのけた
僕が助けるどころか、完全にマグナを負かした…
新人とは思えない強さは、魔法騎士団入団試験3度目だからと言うだけではないだろう。そんな彼女はAと言うらしい。どうやら僕にあったことがあるらしいのだが、生憎、会う女性皆に声をかけている僕はあまり覚えていない。Aちゃんはそれでもいいと言った
ﾔﾐ｢試験の時から思ってたけど、やっぱいい動きすんな、あいつ｣
ﾌｨﾝﾗﾙ｢そうですね｣
こんな戦いをする子なら覚えていてもおかしくないのに、そう思ったけど会ったことが有るのは3年前らしいし、無理もないだろう
ﾔﾐ｢《天使》だってよ、《堕天使》さん｣
ﾌｨﾝﾗﾙ｢お願いだから僕のネーミングセンスからかうのやめてくださいってば〜｣
ﾔﾐ｢ちげーよ！お前追っかけてきた奴の魔法が《天使》だったから言ってんだろーが！…ったく、これも偶然なのかね〜｣
3年越しの再会と言い、魔法と言い、何かしら縁がある子なのかもしれない。いつか彼女との出会いを思い出せる時が来るのだろうか。もしそうだとしたらそれは何時なのだろうか
『良かった〜またローブ着れた〜！』
ﾁｬｰﾐｰ｢じゃあ歓迎の食事会なのら！｣
団員の魔法で次々と出来上がるご飯に目を光らせる新人2人はやはりまだ子供らしい。ソファーに加えてアジトから引っ張り出してきたテーブルに椅子を何脚か。アスタ君はマグナとラックの親友コンビに捕まり、Aちゃんは何故か既に打ち解けているバネッサさんに絡まれていた
飲んだり食べたり。成人組のお酒も回ってきた頃、バネッサさんが不意にこう言った
ﾊﾞﾈｯｻ｢Aは訳あってローブを持ってたって言ったけど、その訳ってなァーに？｣
ﾏｸﾞﾅ｢そうだそうだ！最初から着てるからローブ渡す時カッコつかなかったじゃねーか！｣
『えーそんなこと言われましても…』
困ったかのように頬をかく彼女はこちらをちらっと見る。僕のことを気遣い、話していいのか迷っているのだろう。大丈夫だよ、と頷くと彼女は諦めたようにため息をついた
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くすさな(プロフ) - kuroさん» 私の中でフィンラル先輩は可愛いとカッコイイを併せ持つ完全体です(笑) (2019年11月19日 3時) (
レス) id: 0a10432dc2 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - うぁぁぁぁぁ!!(〃ω〃)フィンラル先輩かっこよすぎかよ！そして可愛いなー！ (2019年11月17日 20時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - 鈩さん» ありがとうございます(´∀`) (2019年11月16日 20時) (レス) id: 0a10432dc2 (このIDを非表示/違反報告)
鈩 - 好きです！ (2019年11月15日 7時) (レス) id: 4f2f6e9221 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - フィンラル先輩やっぱかっこいいッスよね......... (2019年11月10日 2時) (レス) id: 0a10432dc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くすさな | 作成日時：2019年10月31日 1時
