11･洗礼の義 ページ11
その後も自己紹介は続き、私達は一通りの先輩達の名前を覚えた。本当はまだ居るみたいなのだがどうやら、様々な理由で今は不在の様だ。マグナ先輩が洗礼の義をするみたいでみんなで外に向かっている
壊れたアジトの壁からソファーを運ぶのを手伝おうとした時、バネッサさんが話しかけてきた。戻したからかスッキリした様子で安心する。彼女の指さす先は私のローブで
ﾊﾞﾈｯｻ｢ねぇねぇ、まだヤミ団長はローブを渡した素振りは無かったのに、もう貴方は着てるのね｣
『あ、あぁ。これですか？実は訳があって入団前から持ってて…ありがたく着させてもらってます』
ﾊﾞﾈｯｻ｢ふーん｣
まだ完全には酔いが覚めて居ないのか、地に足がつかないような返事で先に外に出ていった。私もその後を追う
ﾏｸﾞﾅ｢っシャー！んじゃっ、初めっぞ！｣
ｱｽﾀ｢よっしゃこーい！｣
皆が見守る中始まった洗礼の義と言う名の、実力測りはマグナ先輩の仕事らしく、準備運動の為か腕を回したり首を捻ってみたりと忙しい。先輩が投げる火の玉を避けるなり返すなり、打ち消すなり、とにかく当たらなければいいみたいだ
炎で作られたバットとボールで攻撃を仕掛けていくそれはベースボールというスポーツに似ている
次々と放たれていく火の玉。他人の魔法を近距離で見たのがほとんどない私は、その威力に少し驚いた。ジャンプや体をひねり交わしていたアスタ君に、マグナ先輩は魔法の威力をあげる。それにより今までの魔法とは比にならない速さで魔法が放たれる
まずい！そう思った。スピードの上がったそれにアスタ君は完全に反応できていなかったのだ。隣にいたフィンラル先輩が急いでグリモワールを開く
当たってしまう、そう思ったのもつかの間。アスタ君はぐっと剣を体の下に構え、思い切り火の玉を跳ね返す。綺麗に反射したそれは見事にマグナ先輩の顔面に的中した
ﾗｯｸ｢わァー！打ったよ打った!!｣
ﾊﾞﾈｯｻ｢すっごーい！｣
ﾌｨﾝﾗﾙ｢新入団員を助けずに済んだの久々だなぁ｣
もう無理だと思われた状況から、機転の利いた巻き返しに、みんなは賞賛の声を上げた。フィンラル先輩はもしもの時のために開いていたグリモワールを閉じる
魔法を切ったりしたのは入団試験で見たし、本人に聞いたりしてたけど、まさか跳ね返す力もあるなんて…あの剣実は凄いものだったりしてね
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くすさな(プロフ) - kuroさん» 私の中でフィンラル先輩は可愛いとカッコイイを併せ持つ完全体です(笑) (2019年11月19日 3時) (
レス) id: 0a10432dc2 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - うぁぁぁぁぁ!!(〃ω〃)フィンラル先輩かっこよすぎかよ！そして可愛いなー！ (2019年11月17日 20時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - 鈩さん» ありがとうございます(´∀`) (2019年11月16日 20時) (レス) id: 0a10432dc2 (このIDを非表示/違反報告)
鈩 - 好きです！ (2019年11月15日 7時) (レス) id: 4f2f6e9221 (このIDを非表示/違反報告)
くすさな(プロフ) - フィンラル先輩やっぱかっこいいッスよね......... (2019年11月10日 2時) (レス) id: 0a10432dc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くすさな | 作成日時：2019年10月31日 1時
