ピースサイン（米津玄師） (ページ27)

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理由23 ページ27

サヤsaid

玄師「サヤと同じ香りがする」

サヤ「私と同じ香り？…あ、もしかしてシャンプーの香りかな？」

玄師「あ、そっか。だから、知ってる香りだったんだ」

サヤ「そしたら、一緒だね」

そう言うと玄師くんは私の方を見て目をパチクリした。
私は少し笑って香りのことだと言う。

玄師「ふふっそうだね」

サヤ「この感じ新鮮だな。なんか、嬉しい」

玄師「僕も嬉しいよ」

サヤ「なんで玄師くんも？」

そう言うと玄師くんは口に人差し指を置いてふふっ秘密。と笑った。

サヤ母「お風呂二人とも上がった？」

サヤ「うん、上がったよ」

玄師母「アイス買ったきたから二人でよかったら食べなさい」

玄師「あ、うん」

二人ともニコニコしながら私達にアイスを渡した。だから、さっきまで静かだったんだ。

玄師「あ、白くまのイチゴ味」

サヤ「これ、新しい味かな？」

そう言って二人でアイスを食べ始めた。
甘くて冷たくてほろ苦い味が広がる。

玄師「サヤのも少し頂戴」

サヤ「良いよ」

すると玄師くんは口を開けて待ってる。
食べさせてという事だろうか？

サヤ「はい。どうぞ」

玄師「ハグッこれも美味しいね。これ抹茶味だ。サヤもどうぞ」

すると次は私の番みたいで玄師くんがアイスを私の口の前に持ってくる。
今気づいたんだけどこれ結構恥ずかしい。

玄師「口開けて？」

サヤ「あ、ハグッ美味しい」

玄師「でしょ？」

サヤ「なんで玄師くんが誇らしげなの？」

可笑しくて思わず笑みが溢れる。
つられるように玄師くんもまた笑ってる。
口の中にはさっきとは違い甘酸っぱいイチゴの味が広がっていた。