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「人間は綺麗事を言っても意味がないんですよ。分かりますか？」
光がないのに光る、男性の目。
怒りを表すように揺らめく、その光。
でも、そんなの。
『分かりません』
分かりたくもありませんね。
男性はぱちくりと瞬きをして、そのオーラを消した。
「まあ、そうでしょうね。あなただったら。流石です、鈴様」
にっこりと笑う。
今となってはその笑みが怖く感じる。
感じるだけで何も起こりはしないが。
いや、何も起こってほしくないだけか。
「まあ、もう一つあるんです。解決策。あなたが先ほどの提案、といいますか。それにはいそうですねと言っていたら、提示もしていなかったのですが」
大きくため息を吐きたい気分だった。
はよ言えあほんだら。
「……その神力の持ち主の悪意を消滅させるんです」
は？
『え？…え、何ですかそれすごい平和じゃないですか』
何で最初から言わなかったんですか。
息が続かなくて、心の中で言う。
男性はしっかりと聞き取ってくれたようで。
「私もまあ…、そういう者ですから」
うーん死刑。
今になって思うけど、自分に素直だったら、解決策が見つかるのだろうか。
あの時、恐怖とかに負けてたら、そう、ですね。とか言ってしまいそうだった。
でもって、それは自分にとって苦痛でしかないこと。
ほら、うん。なんて言うか
私すごくない？
「はい。すごいですよ」
私は、自画自賛しようとしていての男性の回答に笑ってしまった。
『あ、いや、そう、ですか。ははは』
久々に、というか本当、漏れてしまった笑いだった。
ふぅ。ため息を吐いて、立ち上がる。
気持ちが軽くなったおかげで、体中痛いのももう、知らん。というド根性理論が通じてきた。
よし、行けるぞ。
伸びをして、男性に向き直る。
『薬研さん、どこ行かれたか分かりますか』
「知りません」
『あ、どっか行ってから何してたんですか』
「さあ」
ですよね。
はい、とっとこ鈴太郎。
よし。
窓から飛び降りたい気分を抑えて、梯子を下りる。
がたがたと扉？を開けて、外に出る。
すると、驚いたことに、雲の隙間から空が見えていた。
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ニャンコソバ２(プロフ) - 若葉さん» うわぁあ！！まだ見てくださってた方が…！！ありがとうございます頑張れます…！！ (2020年11月8日 10時) (
レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 更新待ってます！ (2020年11月8日 1時) (レス) id: 5ef262c096 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - 幸別愛友さん» ありがとうございますー！！！これからもどうぞよろしくお願いします！！ (2019年12月14日 6時) (レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - この世界観すごく好きです！続きがすごく楽しみです！待ってます！！ (2019年11月12日 23時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコソバ２(プロフ) - さらさん» うわぁあありがとうございます！！！！！オチは悩み中です…。いきあたりばったりで書いてる駄作者なので…。 これからも応援よろしくお願いしますっっっ (2019年11月5日 22時) (レス) id: addc7bb8eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニャンコソバ | 作成日時：2018年12月31日 17時
