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「……と判断しました」
「…!?イヤ…分からないな なぜ貴様は芋を食べた?」
「それは…『何故人は芋を食べるのか?』という話でしょうか?」
一帯を沈黙が支配した。
あの子、本気か?
「…もういい。貴様は今日死ぬ寸前まで走れ。勿論、メシは抜きだ」
「は、はぁ…」
メシ抜きって言われた時の方が悲壮な顔をしていたのは気のせいではないよね…?
「いや、気のせいではないですよ」
「…だな」
その後も恫喝は続く。
「それにしても暑いね、逃げ出したいくらいだよ」
「いつまで続くんですかね、これ」
「さぁな…だがあんなのまともに喰らったら精神的ダメージはデケェよな」
足音が近づいてくる。
気がついた時はもう遅かった。
「貴様等…先程から何を駄弁っているんだ?」
「「「あ、いえ…」」」
「はぁ、はぁ…」
「くそ、いつまで走らせるつもりだあのハゲ…」
「サシャ、敦くん、がんばれ…中也はくたばれ…」
「あぁ私もう無理そうです……」
先ほどの芋女───サシャと共に走らされ5時間は経ったんじゃないだろうか。
「そういえば…貴方がたは…どうしてここに?」
「え?」
「いやだって…どう見ても12歳ではないですよね…?」
「あぁその事…」
訓練所に来る前にハンジさんに言われたことを思い出す。
『いいか?君たちが異世界から来たことだけは言うな。無駄な混乱は避けたいからね。 それだけに注意してくれれば後は何を言ったっていい』
「…実は私たちには不思議な力があってね」
「は!?何ですか、それ!?…パンを出してくれるとかですか!?」
「イヤ、パンは出せねェな」
「で、その力を何とか巨人の討伐に応用できないかってことで調査兵団にスカウトされたんだ」
「そういう事ですか!なんか変だなぁと思ってたんですよ!」
あの中で芋を食べだす君も相当だけどね。
その言葉をそっと胸にしまい、重い足を引きずるように走り続けた。
死ぬ寸前まで走り終わったあとのパァン!→←青い空と響く怒号と芋女…それから地獄のランニング
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ゆきな(プロフ) - 何かライナー達太宰さん殺そうとしそうだな〜(まぁそんなことしようとしたら私が削ぎに行くけど←)…これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年6月23日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ノリノリヴァイ兵長 - 続きが気になって夜しさ眠れない (2019年5月17日 22時) (レス) id: 774b26561f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - えっ?!あれズラなの?まあ、そういうことにしときましょうか(^○^)←これからも頑張って下さい(まだ崩壊するんですか?) (2017年7月5日 0時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)
フリスク(プロフ) - ひかるさん» ありがとうございます!!!亀更新ですが飽きずに見てやってくださいwえ?ヅラジャナイノ??ww (2017年6月24日 22時) (レス) id: 924594deae (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - ヅラヴィンwwwwwww更新頑張って下さい\(^o^)/ (2017年6月24日 20時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フリスク | 作成日時:2017年5月26日 21時