帰り道�� ページ31
「はいっ，到着ー」
太輔くんがマンションの近くに車を停めた。
「わざわざ送ってくれてありがとう。遠回りになってない？ごめんね。」
「大丈夫だよ。ドライブ付き合ってもらってありがとう。」
「こちらこそ，ドライブ楽しかった！ありがとう」
「俺も楽しかった！結局，遅くなっちゃったね。苦笑」
楽しい時間も本当に終わり。。。
・・・・。
ちょっとした沈黙。
太輔くんと目が合った。
ちょっと何か言いたげな表情に
少し強いまなざし…
経験と感覚で
知ってる
この沈黙の後に続く
息が止まる一瞬
な，何か言って欲しい…。
この沈黙に耐えられる程，今日の私の心臓に耐久性は残ってない。
「ぉ…っ，おやすみっ…」
耐え切れず，つい言ってしまった。
もうこの空間から出ないと，多分わたし窒息してしまう。
シートベルトを外し，ドアに手を掛けようとした。
「Aちゃん」
太輔くんに呼び止められた。
ちょっと困ったような顔をしてる。
「昨日のさ，LINEなんだけど」
あ…思い出した…
「うん，，，昨日は忙しいのに連絡くれてありがと。」
「いや…えっと。
今度一緒にご飯…行かない？」
「ぅ…うん。」
無意識に頷いていた。
「よかった！」
少しホッとしたように笑う太輔くん
そんな風に見えたのはただの私の自惚れ？
「じゃぁー，来週末の土曜日は？」
「うん。わかった。予定空けときます」
「また，連絡するね」
いつもの優しい顔の太輔くんに戻った。
「うん。」
さっきからわたし，うん，しか言えてない。
「おやすみ」
太輔くんの左手が私の頭を優しく撫でた。
「…ぉ，おやすみなさい」
彼の車が角を曲がって見えなくなった。
マンションの前でなんだか足元がふわついてるような感覚で立ち尽くす。
やっとまともに息ができたかもしれない。
部屋に帰ってソファに座り込むー
まだ彼の甘い香りが鼻に残っている
さっきの左手の感覚も
ゆっくりと頭の中で再生されるシーン
甘くて少し苦しい。
あぁ…どうしよう。
カバンの中で携帯が震えた。
ー今日はありがとう。
楽しかった！おやすみー
太輔くん，今夜は眠れそうにないよ。
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鈴奈(プロフ) - 夜が明けるまでキュンキュンで泣いちゃいました！パスワードになってる5も是非見たいのです！ (2016年2月19日 17時) (
レス) id: 393967b0a1 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 沙織さん» 沙織さん★コメントありがとうございます^ ^全シリーズ読んで下さってとっても嬉しいです(*^^*)しばらくの間，公開を休止しています…>_<…皆さまに読んで頂けるかなと思ったら，また公開しようと思ってます。その時は，また遊びに来て下さいね(*^^*) (2015年12月17日 8時) (レス) id: 69a9d75286 (このIDを非表示/違反報告)
沙織(プロフ) - 夜が明けるまで全シリーズ読ませていただきました！ヒヤヒヤする部分もあればうっとりする部分もあって読みがいがあります！なので5シリーズのパスを教えていただきよませていただきたいです！よろしくお願いします！！ (2015年12月12日 0時) (レス) id: b29213c1cd (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 由貴さん» 由貴さん★コメントありがとうございます♪♪(*^_^*)私もたいぴー大好きです(つω`*)今後ともよろしくお願いします♪ (2015年9月9日 0時) (レス) id: 69a9d75286 (このIDを非表示/違反報告)
由貴(プロフ) - こんばんは凄く良いですね!!続きが気になります!!太ちゃん大好きです♪ (2015年9月8日 21時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chie | 作成日時：2015年8月22日 23時
