長い一瞬 ページ25
30分後ー
お店のドアの開く音がして振り向くと
本当に太輔くんが来た。
直ぐに目が合って
ニッコリ最上級の笑顔で手を振る彼
ドアが閉まって
マスターにこんばんはって小さく声をかけて
歩いてくる
たった10秒程の出来事が
長い一瞬みたいで…
やばい。
私…今まででイチバン心臓持っていかれたかも
「おつかれさまっ。」
声が裏返りそうになりながら
太輔くんに声をかけた。
何か言わなきゃ
動揺が止まらなくなりそうだった。
「Aちゃん,もー,来るなら誘ってよー」
太輔くんは少し口を尖らせてみせる。
太輔くんは私のすぐ右隣の席に座った。
「ご,ごめんねっ。誘えばよかったね。」
「もしかしたら…今日くらい行くのかなぁって思ったんだけど,勘が当たったね。」
太輔くんはイタズラっぽく笑う。
間近で見る横顔に,またドキンとする。
「太輔くん,今日は仕事終わるの早かったんだね」
まだ22:00過ぎくらい。
「うん。今日は打ち合わせだけだったから。Aちゃん,もうここにいてるってゆーし,慌てた(笑)」
2杯目はハーブティーにしてよかった。
気持ちを落ち着かせなきゃ。
チラッとマスターと目が合った。
これ絶対さっきの話が太輔くんの事だってバレた。。。
素知らぬ顔で"藤ヶ谷さん何されますか?"ってオーダーを聞きに来る。
さすが。
「Aちゃんも今日は仕事大丈夫だったの?」
太輔くんは,羽織っているシャツの袖をまくりながら顔をこっちに向ける。
少し微笑んだ様な優しい顔。
「うん。なんとか乗り切った感じだけどね。苦笑」
午後からは,昨日のメッセージの事ばっかり考えちゃって,あんまり手につかなかったんだけど。
「あ,見る?私の昨日のデスク。悲惨な状況だったんだよ(笑)」
ここは,自虐的な事でも話して,いつもの私らしい空気にしなくちゃ。
「ん?どんなだったの?」
太輔くんが私の携帯をのぞこうと身体を寄せる。
肩が触れる。
写真を見て太輔くんは,爆笑する。
「マジで?」
笑ってくれてよかった。
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鈴奈(プロフ) - 夜が明けるまでキュンキュンで泣いちゃいました!パスワードになってる5も是非見たいのです! (2016年2月19日 17時) (レス) id: 393967b0a1 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 沙織さん» 沙織さん★コメントありがとうございます^ ^全シリーズ読んで下さってとっても嬉しいです(*^^*)しばらくの間,公開を休止しています…>_<…皆さまに読んで頂けるかなと思ったら,また公開しようと思ってます。その時は,また遊びに来て下さいね(*^^*) (2015年12月17日 8時) (レス) id: 69a9d75286 (このIDを非表示/違反報告)
沙織(プロフ) - 夜が明けるまで全シリーズ読ませていただきました!ヒヤヒヤする部分もあればうっとりする部分もあって読みがいがあります!なので5シリーズのパスを教えていただきよませていただきたいです!よろしくお願いします!! (2015年12月12日 0時) (レス) id: b29213c1cd (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 由貴さん» 由貴さん★コメントありがとうございます♪♪(*^_^*)私もたいぴー大好きです(つω`*)今後ともよろしくお願いします♪ (2015年9月9日 0時) (レス) id: 69a9d75286 (このIDを非表示/違反報告)
由貴(プロフ) - こんばんは凄く良いですね!!続きが気になります!!太ちゃん大好きです♪ (2015年9月8日 21時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chie | 作成日時:2015年8月22日 23時