〜文字〜 ページ48
２人で走る廊下。紅覇に引かれて走る廊下。一ヶ月前もこうやって走っていた。
状況が全然違うけど…。
って言うかなんで私連れて来られたのさ。
「明兄の部屋行こう!」
紅覇曰く、紅明様の部屋は部屋中本だらけで、ぐちゃぐちゃになっている。
更に、古本臭いらしい。
だから、流石に鼻のよいシェルでも僕の匂いは分からないだろう、と。
紅明に事情を話した２人は、急いで本棚の奥に息を潜める。
この世界の本は、巻き物の様な形をしている。紐を解くと文章が書かれている。
この世界に来てから私は、文字が読めない事に気が付き、
純々さん達にときたま文字を教えてもらっているから、最近は徐々にこの世界の文字が
読める様になって来ていた。
ふと足元を見ると、１つの巻き物が転がっていた。
少々気になったため、紐を解き、小さな明かりでこっそりと小声で読んで見る。
暗がりだと言うのと、文字がまだ読めないということで、所々抜けたようになってしまったが。
「この、…せ、…？の仕方…?」
全ッ然読めない。なにこれ、何て読むのさ。
文章を読もうと必死になって苦戦している時、扉が開く音がした。
「Aっ！来たよっ!」
紅覇が小声でAに呼びかける。それに慌てふためき、何故かてにしていた巻き物を
無意識のうちに着物の袖に入れてしまう。
「シェル。ノックもしないで入ってくるとは何事ですか」
「えへへ〜、ごめんなさい、紅明様。」
紅明様とシェル様の会話が聞こえてくる。
シェル様の口調がいつもと違うと思うのは私だけだろうか。
声も甲高いし。アニメ声か。
……そう言えば、原作の方にシェル様って出て来なかったよね?
一体なんで…――
「ねぇねぇ紅明様ぁ。ここに、紅覇様、来てませんかぁ？」
机で本を読む紅明の所で項垂れているシェルの姿が見える。
「さあ…。知りませんね。」
「ん〜？おかしいな。部屋の前まで匂いがあったから、てっきり紅明様のお部屋に居ると思ったのになぁ…。」
シェルが呟いたその独り言に対し、物影に隠れている二人は肩を跳ねさせた。
だが、紅明はそれを他人事のようにしらを切り続けてくれた。
シェルは漸く出て行き、3人はその直後にふう、と大きな溜め息をついて汗がどっとでた。
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更新遅れてごめんなさい!!
〜私の部屋〜→←申し訳御座いませんでした。あとそれからそれから
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紅妃(プロフ) - メロディーさん» コメント有り難う御座います!元ネタ知ってる方がいらっしゃったとは…!これからも精進します! (2017年1月29日 21時) (
レス) id: 801b9c3ad4 (このIDを非表示/違反報告)
メロディー - チルノのパーフェクト算数教室みたいで面白いですね(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年1月29日 21時) (レス) id: b58b8e3224 (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - 読者の皆様へ:とうとう西暦2015年と年が明けましたね。｢明けまして｣の方も、そうでない方も、今年もどうぞ私目のこの作品たちを宜しく御願い致します!! (2015年1月1日 20時) (携帯から) (レス) id: f306100cbd (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - 読者の皆様へ:いつも語愛読有難う御座います！最近、お気に入り十人超えをし、心からとても嬉しく思っております。次の更新は年明けになります。来年も宜しく御願い致します。 (2014年12月28日 23時) (携帯から) (レス) id: f306100cbd (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - みき（元るう）さん» 有り難う御座います! (2014年12月18日 16時) (レス) id: 3395f9a301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅妃 | 作成日時：2014年7月15日 18時
