輝くダイヤと優しい日々

trick or treat F ページ12

街コンはまぁ特にトラブルもなく成功に終わって、

手伝い組の俺達は８時には開放された。

もちろん、仮装は速攻で脱いだ。


玉森はスーツ姿の宮田にそのままの格好で拉致られて行った。


良からぬ想像はしないでおいた。


北「おーい、何勝手に着替えちゃってんだよ。」


街コンの主催者が控え室として貸してくれていた事務所に北山が現れた。


「はぇっ？！えっ、なんで？」

ここに居ること教えたっけ？

北「お前、なめてんな。」

唇を尖らせドヤ顔している。

北「覚悟出来てんだろうな、

帰ったらお仕置きな♪」

俺の荷物と手首を素早く掴むと、

足早に駅へ引っ張っていかれた。


・


北「はい、着替えて♪」


どこにも寄ることなく、

ストレートで自宅に戻ると、

悪戯っ子のような笑顔で紙袋から、

さっき脱いだばかりの着ぐるみパジャマを

目の前に広げた。


「あ、いや、それは…」

俺が躊躇していると、ソファにポイとそれを掛け、

ずいっと俺のすぐ前まで距離を詰めてきた。

北「お前さ、コスすんの？って聞いた時、

しないって俺に嘘ついたよな。」

スーツのジャケをゆっくりと脱がせられた。

いつものクリクリの可愛い瞳とは違う、

まるで獲物でも狩るような目付き、

この目付きをされたら、

もう抵抗するなんて無駄なんだよな。

シャツのボタンをゆっくり外しながら、

お仕置きされる理由で追い詰められていく。

北「あと、街コンに参加じゃなくて、

裏方だから外には出ないっても言ってたよな。」

1番下のボタンを外すとすぐベルトを外され、

ズボンが床にストンと音を立てて落ちていった。

北「この姿でもエロくていいけど、

お仕置きだから、これね♪」

ワイシャツも脱がされ、

情けなくもパンイチに靴下姿。

北「着せてあげないとダメなのかな？」

コスプレするなんて言ったら、

こういう事させられるって分かってたから

黙ってたのに、

結局こうなる運命だったんだなと、

「…はぁ…」

思わずため息を漏らした。

北「そのため息は何かな？太輔くん？

俺はさ、俺達の間に嘘はダメだよって

言ってるだけなのよ。

それを分かってもらえないなら…」

俺が仕方なく着替えている間に、

ベッドルームから何かを持ってきていて、

北「お仕置き第一弾ね。」

ピンク色のローターが、

北山の手の平で勢いよく踊っていた。


・

trick or treat Ki→←trick or treat Ki

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す