HAPPY VALENTINE'S DAY(シルク編) ページ9
バレンタイン当日。
前日夜に、Aから電話があって、チョコを貰う約束をしていた。
・・・が、休み時間に、他のクラスの女子から告られ、チョコも渡される。
シルクは知り合いの義理チョコでない限り、貰わないようにしていた。
昼休み。
Aとせりながシルクに声をかけてきた。
せりな「シルクくん、これ、女子バスケから。・・・で、こっちは・・・」
A「これは、私達から、お礼のチョコ。いつも手伝ってもらってるし。」
にこにこと渡してくれるチョコを「ありがとう」と素直に受け取ったが、シルクはちょっと不安になってた。・・・Aの本命チョコがまだなのだ。
シルク「・・・え、これだけ?」
思わず聞いてしまったシルクにAは笑って答えた。
A「大丈夫だよ、ちゃんとあるよ。今、渡していいの?」
シルクは周りを見渡して、小さく「いえ、後ででいいです」というと、チョコをカバンに入れた。
授業が終わり、部活までの時間、Aがシルクに声をかけた。周りには誰もいない
A「シルク、ハッピーバレンタイン。これは私から。今までも、今からも、よろしくね」
そう言って渡された箱は、赤のラッピングに虹色のリボン。
シルク「すげーこだわってるじゃん。」
A「箱だけじゃないよ、中身もさ、結構気合い入れて作ったからね。心して食べてね」
シルクはAの言葉に笑い、すぐに箱の中身を確認する。
そこには、ガトーショコラのケーキに、虹色のクッキーが刺さっている。
シルク「うわ、すげー。これさ自慢していい?」
そう言ってきれいに包装し直すと、彼女のチョコを自慢すべく、友達の元へ行ってしまった。
Aはそんなシルクを笑いながら見送った。
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作者名:danchan | 作成日時:2023年8月11日 22時