Scramble Road－3－ (ページ2)

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小さな期待ページ2

学校の帰り、シルクはAから友達が悩んでいることを聞きながら歩いていく。

それがシルクの友達に関係するという。

(シルク「なんか、俺らが広げた縁みたいだな」)

そう感じたシルクは話を聞きながら、フッと笑ってしまった。

A「え？なあに？人が相談してんのに、何笑ってんの？」

知らずに笑っていたのを注意されたシルクは慌てて言い訳する

シルク「いや、ごめん！ちがうんだよ。なんか俺等二人から色んなとことで繋がりができてんな～って思ってさ」

シルクの話にAもはたと考える

A「そういえば、そうだ・・・ね。元々はシルクと私達が同じクラスっていうだけだったのにさ。・・・せーちゃんはちょっと違うけど。」

口に出してみて、不思議なつながりにAも笑顔になった。

A「みんなで何かをしたこともあったし、私達の部活の手伝いをしてくれたり・・・。私個人的には、みんなに助けられたし。ほんと、ありがたいね。」

シルク「そうだったな。なんか、気づいたら仲良くなってたな」

Aも楽しそうな笑顔になり、クスクスと笑う。

A「そう考えると、チョコ、あげない理由はなくなったわけだ。・・・他の意味をもたせるかどうかは個人判断として。『感謝のチョコ』はあげてもいいよね。シルクたちももらってくれるよね？」

シルクの顔を覗き込んでAが話すとシルクもにっと笑って「そうだな」と返す

シルク「多分、あいつらももらってくれると思うよ。・・・俺も・・・チョコ、もらえるんだよね？・・・」

急に不安になったのか、シルクが小さな声でAに聞いてきた。

A「大丈夫よ。チョコはちゃんと考えてる。それ以外は考えてないけど」

楽しそうに話すAを見て、シルクは安心したのと、不思議な御縁に感謝したのだった。