・ ページ36
石川くんに初めて仕事以外で呼び出されて少し嬉しい気持ちで行ってみれば…、
いつも遅れてくる彼がすでに来ていてビックリした。
明らかにいつもと違う様子でどこかよそよそしい感じだし。
そしたら「俺の匂い好きでしょ?」なんて聞くから、次に何を言われるのか読めなくて、不安だった。
「俺のことも好きになって。」なんて真っ赤な顔で言うから不謹慎にも可愛く見えちゃうし、驚いて…。
「私も好きだよ」って言えば、
「男の人としてだよ」って…
彼が言いたいことがだんだん分かってきて…嬉しいのに苦しかった…。
「付き合ってほしい…。」
もう…泣きそうだった…。本当は凄く凄く嬉しいはずなのに…断らないといけない…。
石川くんは納得してくれなくて、理由を説明したところで抑えていた涙が溢れてしまった。
好きなのは本当…。でも…。
石川くんは私の気持ちを何回か確認して納得したのか、付き合うって形にこだわらないと言ってくれた。徐々にでいいと…。
少しホッとする。
「ヨシッ!でも、そしたらもう遠慮しないよ。全力で落とす!」
なんて今までのかしこまった可愛いらしい様子はどこへやら、試合で見せるような勝ち気な笑みと軽いガッツポーズを見せるから、
そのギャップにまた驚き、でもそんなところも可愛いと思ったり…。
最後は、胸に抱き寄せられて…
今まで何回もしてきた行為なのに…気持ちを確認した今は全然違うものに感じて…
ドキドキが止まらなくて耐えきれずに離れれば、彼はどこか満足そうに笑っていた。
その顔にまた好きの気持ちが募った…。
……………………………………………………
翌日彼は無事にイタリアへと飛び立った。
私は今になって、
自分で付き合わないって言ったのに気持ちは揺らぐし、あんなに出会いが最悪だったなかでいったい私の何処を好きになってくれたのだろうか…。
日に日に不安を感じていた。
497人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
tomo1211(プロフ) - まりんさん» ありがとうございます。 頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2019年11月11日 15時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2019年11月10日 22時) (レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - kazukiさん» ありがとうございます! 本当に汗かいても爽やか!凄いですよね。笑 これからも更新頑張ります!! (2019年11月9日 22時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
kazuki(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませて頂いてます!! 祐希くん…絶対いい匂いしますよね… 主人公ちゃんとの進展楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年11月9日 18時) (レス) id: 85bff645e6 (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - みっふぃーさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!!飽きられように頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願いします! (2019年11月7日 13時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:tomo1211 | 作成日時:2019年10月24日 8時