フェチズム

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「俺のことこれからは男としてみて…。」

「見てるよ…。…私だって、石川くんのこと男の人としてちゃんと好きだよ。…でもダメなの。」

「なんで？意味わかんないよ…。なんで？」

「……この仕事をしている間はダメなの。まだ石川くんと仕事したい…」

完全に涙が溢れはじめた…。

「恋愛禁止なの？」

「バレたら辞めさせられちゃうし。そうなると何かしら石川くんにも迷惑かかるから…。
私は…、私は…今のままが良かった…です。」

「…とりあえずAちゃんはホントに俺が好きなの？」

「…好き…。」


沈黙が流れる……


「…………フッ。あ〜、じゃあ大丈夫！緊張した〜」

「何いきなり笑ってんのよ？分かんないよ…。泣」

「Aちゃんが俺のこと好きなら付き合うって形にこだわらなくても今はいいかな〜と徐々に…。」

「…うん。好き。」

「フフッ。ヨシッ！でも、そしたらもう遠慮しないよ。全力で落とす！」

軽く拳を握りガッツポーズ。

「ねぇ、さっきまでのよそよそしい感じどこ行ったの？泣」

「え？気持ちが分かったら吹っ飛んだ。笑
…ほらおいで…」

っていつもみたいに胸に引き寄せれば、

真っ赤な顔で
「逆に私が無理だ…ドキドキする」って離れる

(あ〜もう！可愛いすぎる…。)

ますます好きな気持ちが溢れた。


………………………………………………


そして俺は次の日、晴れやかな気持ちで無事にイタリアへと飛び立った。

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