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A「そんな事もあったね〜笑」
Aちゃんは嬉しそうに笑ってるし、俺は少しイラついている…。
「は?いつだよ!?」
西田「俺が6歳くらいかな? 『私は自分の好きな匂いの人と結婚する』って言ってて、中学とか高校のときもずっと言ってたよね!そんな人見つかったの?」
Aちゃんを見れば、チラッと目が合い反らされた…。そして、今日一番の赤い顔でグラスをゆらゆら…。
(そのリアクションの意味は…?)
西田「その反応はもういるの〜!?ショック!!誰?」
A「つ、付き合ってる人はいないよ。」
西田「ってことは、ハマった匂いの人はいるんじゃん!!」
A「もぅ、この話おしまい!…そういえば、有志と石川くんのネックレス同じだね!」
なんて彼女にしては上手く話をそらしたと思う。
俺も何となく気まずいため、それにノる。
「そうなんだよ!よく気づいたね!」
西田「祐希さんは俺の憧れなんですよ!ホントカッコいいっす!」
西田が俺への憧れについてAちゃんに熱弁してるなか俺は、
(Aちゃんって、俺と結婚しても良いとか思ってるのかな!? …実は好きになってくれてたり?…でもな、所詮男してみてないから気軽に良い匂いとか言えちゃうんじゃん!?)
なんてグルグル思考を巡らせていた。
そして、お開きとなりAちゃんと別れて西田と二人歩いていると
西田「祐希さん、A姉に匂い嗅がれるの初めてじゃなかったでしょ!?」
「……。」
西田「だって、昨日A姉の匂い好きの話しても驚かなかったし。」
鋭いな…。
西田「てか、ちょっと二人怪しい…。A姉が女の顔になる。」
「はぁ?…むしろ男として思われてないから。」
西田「でも、俺の時とA姉違うもん。…俺、A姉の相手、祐希さんなら許しますよ」
「……。」
口下手な俺は言い訳が見つからない…。
西田「フッ。祐希さんも分かりやすいですね〜。進展したらちゃんと教えて下さいね!」
ホントに侮れない奴だ…。
それから遠征やら大会やらで彼女とは会えない日が続いた。
最近は頻繁に会えてたから1ヶ月も会わないと寂しい気持ちになり…。
彼女の香りを無意識に思い出してしまうあたり重症なんだと思う…。
しかもあの日以来、西田はAちゃんと連絡を取っているようで、ちょくちょく俺に報告してくる。
そんな事にでさえも嫉妬してしまう自分が嫌だ…。
今度イタリア行く前に言おう…。そう心に決めた。
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tomo1211(プロフ) - まりんさん» ありがとうございます。 頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2019年11月11日 15時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
まりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2019年11月10日 22時) (レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - kazukiさん» ありがとうございます! 本当に汗かいても爽やか!凄いですよね。笑 これからも更新頑張ります!! (2019年11月9日 22時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
kazuki(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませて頂いてます!! 祐希くん…絶対いい匂いしますよね… 主人公ちゃんとの進展楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2019年11月9日 18時) (レス) id: 85bff645e6 (このIDを非表示/違反報告)
tomo1211(プロフ) - みっふぃーさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!!飽きられように頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願いします! (2019年11月7日 13時) (レス) id: 0b278f186c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tomo1211 | 作成日時:2019年10月24日 8時