留まる思いは知っている・・・

唖然、騒然、呆〜然！ ページ7

ー彩ー

「「おい！若武、マジで今日、泊めて!」

行き成りドアを開けて飛び出してきた砂原と悠飛に私たちは唖然、騒然、呆〜然！

あの黒木君でさえも、一瞬、ピタッと固まって驚いていたんだもん。

私たち何んて、もっとだよ。

若武は、椅子から転げ落ちて頭を打つし、

上杉君は、メガネが今にもずれ落ちそうだし、

小塚君は、飲もうとしていたコップ落としちゃうし、

翼は、何度も目をこすって、目の周り赤くなっちゃってるし、

忍なんて、頬をつねって、現実かどうかたしかめてる。

まぁでも、びっくりするのも当然！

だって二人とも、ここに来れるはずないんだもの。

砂原はホントつい最近、南スーダンに行って、もう日本には帰ってこないって言ってたんだよ。

悠飛はそもそも若武の家知らないだろうし。

「「え、なんで固まってんの？お前ら」」

あなた達のせいだから。

「す、砂原、南スーダンにいたんじゃ……？」

小塚君が訳が分からないといった顔つきで聞く。

そして、砂原はこう答えたんだ。

「あー……実は、ＭＡＳＱＵＥＲＯＵＥＧ解散になった」

そっか・・解散に・・って、

『ええぇぇぇぇ！？』

MASQUEROUEGが、解散？

あんなに、起動に乗ってたのに？

「大丈夫だ、立花。命の危険とかは無かったから」

砂原がフッと笑う。

その笑顔は嘘をついてるようには見えない。

それで、安心して腰をおろした。

「で、何で俺の家にくるんだよ！泊めるわけないだろ」

忘れられて怒ってるのかな？

あぁ、やっぱりガキ武。

「ふ〜ん。じゃあ、立花の家、行ってもいいんだ」

ニヤリと悠飛が頬笑む。

「なぁ、立花の家泊まってもいいだろ？」

「別に、いいよ今、家に私だけしかいないんだ。二人くらいなら大丈夫」

和室と客間を使えば、なんとかなるし。

砂原と久しぶりに会ったんだもの。砂原が泊まってくれるなら、凄くうれしい。

「いやいや！駄目でしょ」

え、何で？

「そうだよ。駄目だよ！若武、固まってないでアーヤを説得して！」

小塚君、若武は固まってるんじゃなくて失神してるよ。

「さすがに駄目だろ」

「俺は、どっちでもいいけど」

え〜と…。

「いいの？駄目なの？」

『駄目！／いい！』

えぇ、どっちなの。

『だから、駄目！／いい！』

あぁやっぱり、気が合わないよね。

「だったら、皆で若武の家に泊まろうよ」

ピキッ。ん？あれ、どうしたの？

「それは、アーヤも泊まる？」

？うん

『じゃあ、賛成！』

あれ、そろった……？

深山つばさ、遭遇！→←皆の幼馴染は、問題児！？

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