なんか色々と無理なんで家出しようと思います (ページ8)

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家出計画6 ページ8

正直に言うと、私は報告しに戻るのは非常に気のむかなないことであった。

何故ならば周りがうるさい。別に陰口言われたってそよ風程度にしか感じないが、そよ風もすぎるとうっとおしい。

虫にくっつかれる牛の気分だ。

少し不機嫌になりながら歩けば、あっという間に本部に着いた。

「ねぇー織田作ー、ここすごく、うっとおしいから帰っていい？」

『あと少しの辛抱だ、我慢しろ』

既に５回はこのやり取りを繰り返している。

「うー」

――――
　 ―――――

やはり報告はめんどくさかった。

にグチグチと文句言われた挙げ句、遠回しに聞こえるように陰口を言うやつもいた。

そういうやつには、笑顔で対応してやったが。

すると奴らは顔赤くして猿みたいに怒って面白かった。

微笑みの力は実に偉大だ。

こんな14歳のか弱い女の子をいじめて何が楽しいんだか

「大人って、ださー」

織田作は用事があるらしく報告し終えると行ってしまった。

なので、今は一人で暇だった。

「ひぃまぁ～～」

そう呟いても返してくれる人もいないのでそろそろ帰ろうと出口に向かおうとすると、

『そんなに暇なら俺が遊んでやろうかァ、A・・・」

前方から怒気をはらんだ男の声が聞こえてきた。

選択肢を選んでください

▶スルーする
　
　たたかう

Aはスルーした。

おっと男は前に立ち塞がってきた。

Aは逃げられない！！

『おい！、スルーしようとすんじゃねェ！！』

目線を少し下に向けると、そこに兄の相方の中原中也がいかにも不機嫌そうに立っていた。

「何だ居たの中也、ちっこいから気づかなかったよ」

『ああァ！んだとぉ、俺とてめェは五センチしか違わねぇだろうがァ！！』

噛みついてくる中也を私は鼻で笑う。

「いやぁ、五センチもでしょ？年下の女の子に身長抜かれるってどんな気持ち？」」

『あぁァ！？』

まだまだ帰れそうにないようだ。