最強を超えるチート。

生かす ページ45

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Aside

焚きつけたって、言い方悪。

夏油｢コレ、返しといてくれ｡｣

悟に投げたのは、憂太の学生証だった｡


悟｢小学校もお前の仕業だったのか！｣

段々と理解できてきた悟が言う。

夏油｢まぁね｣

悟｢呆れた奴だ｡｣

しばらくの間、静寂が流れた。

悟が口を開いた。


悟｢･･･何か言い残すことはあるか｡｣

夏油｢･･･誰がなんと言おうと、
非術師(さるども)は嫌いだ｡
でも別に、高専の連中まで憎かった
訳じゃない。ただ、この世界では
私は心の底から笑えなかった｡｣

そもそもこの世界は胸糞悪いことの方が
多い。笑い合うなんて、クラスメートと
ぐらいだろう。


さて、そろそろ割り込むか。

｢お取り込み中失礼するよ。
夏油傑に用があって来た｣

悟｢ぇ、どしたの？憂太達は？｣

知らないね。

｢知らん。放置したし｣

夏油｢私に用があると言っていたが、
なんだ？｣

｢あぁ、忘れてた。

アンタを、生かす｡｣

悟｢は？｣

｢まぁ､『夏油は死んだ』
そういうことにして生かす｡｣

夏油｢どうしてだい？｣

｢アンタ、昔は非術師を守るって
必死こいてたはず。
それに、“九十九さん”が言っていた
『呪力からの脱却』
あれは私ならできる｡
それを、手伝ってほしいんだ｣

夏油｢九十九、とは九十九由基の
ことかい？｣

何も分からない夏油は質問を続ける。

｢うん、そうだけど？｣

夏油｢どうして知っているんだ？｣

｢会ったことがあるから｡｣

フツーに扱かれた。


夏油｢手伝うとは、具体的にどのような
感じなんだ？｣

｢アンタの術式、呪霊操術は捉え方に
よっては、だいぶ強い術式だからね｡
死なれたら困る。移動とか便利そう
だし、上層部を見返すために必要に
なってくるし｣

夏油｢悟に言われたのかい？｣

｢いや違う、私を死刑にしかけたんだ。
後悔させてやるんだよ｡｣

そう、後悔させてやるんだ。

夏油｢でも、私じゃなくてもいいんじゃ
ないか？｣

｢お前がいいんだよ。傑。
死んだことになってるからどうせ暇だし
特級なんでしょ？これほど安心できる
ことはない｡まぁ、傑次第だけど｡｣

夏油｢！･･･まさか、年下に説得される
とはね｡いいじゃないか、協力するよ｡｣

なんかアッサリだな。

｢じゃあ、悟。
死んだってことにしといてね｣

悟｢ちょっっと待って？
傑はどうするの？｣

｢あぁ、それなら、＿＿＿するつもり｡｣

夏油｢･･･地獄じゃないか｡｣

｢罪滅ぼしだと思え｣

ｰ終わりｰ→←失礼だな、純愛だよ｡

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