15▽キミはボクのモノ。 ページ15
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あれから何日？何週間が経った？
コソコソと噂だけ飛び交って、誰も私には近寄ろうとはしないし、相変わらず私の周りには誰もいない。
･･･私はおばあちゃんしかいらないよ。
その気持ちだけで震える足を無理矢理立たせてる。
レナと廉は付き合い出したみたい。
例え、どんなに私のことが憎くて、私を見て腹立たしい気持ちになっても、時が経って状況が変われば、みんな私のことなんて忘れていく。
いいんだよ、それで。
私は無事卒業できれば･･･
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「大丈夫？顔強ばってるよ」
眉間によった皺を綺麗な指がつついてハッと意識を戻す。
「･･･岸くん」
廉の友達の岸くん。
廉を通して、間接的に何度か関わったことはあるけど、直接的に関わるのは初めてで、ましてやこんな状況でなんて息が詰まる。
「あ、ごめん、大丈夫･･･」
思わず俯いた。
昼休みの図書室。
私達以外には誰もいない。
流れる沈黙。
どういう気持ちで私に話しかけたの？
もしかして廉が関わってる？
嫌だ、関わりたくないよ、
･･･どうしても私は惨めだ。
「大丈夫だよ、廉になんか言われたわけじゃないから、
まあ、いろいろあるけどさ、笑って？
笑顔で頑張っていこうよ」
彼もクラスメイトだ。
全部知っているだろう。
それでも私に話しかけて、なんて明るい笑顔。
岸くんの笑顔は私の心をドロドロに溶かす。
「っ...、」
想像もしない言葉に思わず息を呑んだ。
たがが外れたようにせき止めていた気持ちが溢れ出す。
「っありがとう...」
目の前が涙でかすむ。
もう、あったかくなってきたね。
この人を信じてみてもいいのかな。
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＿ ドカッ
･･･でも、簡単に上手くいかないの？
壁を蹴る音。
君はすぐ足が出る。
ああ、また...
＿＿＿ 君なの？
やっと心が溶けて、トゲトゲが無くなったと思った瞬間、また君は現れる。
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さっち - ドロドロしたのが読みたかったのでほんとこのお話最高です！更新楽しみに待ってます！ (2016年10月17日 23時) (
レス) id: 98800b7e8f (このIDを非表示/違反報告)
侑貴 - 更新楽しみにしてます！ミステリアスな感じに引き込まれていってしまいました！作者さんのこの作品大好きです！お願いします、作品を書いてください！ (2016年10月2日 23時) (レス) id: 09b0973850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きら | 作成日時：2016年9月5日 23時
