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放課後の誰もいない教室で一人きり、王様の隣から捨てられた席に座っている。
私の高校生活はこんなにも色味の無いものだったっけ？
私はこんなにも空っぽな人間だった？
考えれば考えるほど辛くなっていくけど、感情がないのが幸いなのかボーッとするだけで、涙さえ出てこない。
＿＿ キンコーン...
五時を知らせるチャイムにハッとして、スクールバッグを持った。
「帰らなきゃ...」
彼が居なくても生きていけるようにならなきゃ。
こんな学校辞めていいけど、辞めてどうするの？
私はここに来るしかないの。
「ただいま〜...」
返事がないまま、鍵を開けて家に入る。
「おばあちゃん、ただいま」
無人の部屋に微笑みながら話しかける。
そのままおばあちゃんの遺影に向かう。
親はいない。親がどんな人なのかもわからない。
シスターとして、孤児院を経営していたおばあちゃんが私を引き取って養子にしてくれた。
もちろん血は繋がっていないけど、私達は本当の家族だと思っている。
･･･だけど、そんなおばあちゃんも、数年前に病気で死んでしまった。
二人きりで過ごしてきた。
私にはおばあちゃんしかいらないよ。
･･･あとはもう、何もいらない。
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さっち - ドロドロしたのが読みたかったのでほんとこのお話最高です！更新楽しみに待ってます！ (2016年10月17日 23時) (
レス) id: 98800b7e8f (このIDを非表示/違反報告)
侑貴 - 更新楽しみにしてます！ミステリアスな感じに引き込まれていってしまいました！作者さんのこの作品大好きです！お願いします、作品を書いてください！ (2016年10月2日 23時) (レス) id: 09b0973850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きら | 作成日時：2016年9月5日 23時
