【鬼滅の刃】謎の部屋に閉じ込められまくる女の子のお話 【短編集】

服を交換しろ【嘴平伊之助】壱 ページ9

『…』

私は無心で落ちていた。これ、折れるな。
今回は下に誰もいないし。よし、頭から突っ込むか

『っ！いったぁぁぁ！』

思ったより痛かった。皆落ちてから平然としてるから、痛くないと思ってた。
そして、すぐ視界に映った猪。

「誰だ！お前！」

『お前こそ誰だよ！…あぁ、伊之助か』

「何だ！お前！この俺の名前を忘れていたのか！」

『忘れてないよ！伊之助こそ私の名前覚えてないんじゃないの！？』

「この俺が忘れてるわけ無いだろう！お前はAだろ！！ガハハハハ！」

あ、覚えてた。珍しー。

「それで、お前は何で来たんだ！勝負か！？」

いや、ちげーよ

『いや、出るために来ました』

「何だと！」

『いや、伊之助閉じ込められてる自覚なかったの？』

「無い！」

そうか！そんな自身満々に言っても、褒めるやつはいないぞ！

「で！どうやって出るんだ！」

『あ、いいよ、私一人で…』

「教えろ！」

『えー…』

絶対面倒臭くなるじゃん…目に見えてんだよ！面倒臭くなるってさ！

「教えろ！」

『え、えーとね、お、お題を見つけて、そのお題を達成すれば出れる！以上！』

「なら、この俺がそのお題とやらを一番に見つけてやるぜ！」

わーい、頼んだぞー

「おい！お前も探せ！」

ゑ、だるっ


「おい！見つけたぞ！これだろ！何て書いてあるんだ！」

あー、そっか、君読み書きできないんだったね。

【服を交換しないと出れない部屋】

ゑ

『ふ、服を交換しないと出れない部屋…』

「何だと？！」

こっちこそ何だとだわ！誰だよ！こんなこと考えたの！このやろー！

「俺がお前なんかの服を着なきゃいけないのか？！」

何だコイツ失礼だな

『そ、そうですけども』

「なら早く脱げ！」

は？

『いや！脱げじゃないでしょ！普通、俺も脱ぐから、お前も脱げよ。とかでしょ？！』

「何言ってんだお前」

『お前こそ女子に向かって何言ってんだ！』

「脱げって言っただけだ！」

『そうかい！分かりましたよ！……ってか見ないでよ？』

「…お前何女ぶってんだ」

『女ですけども？！』

何だコイツ。野生のままじゃない！このお題考えたやつ一生恨むわ


『はい！脱いだ！伊之助も早く脱げ！』

「俺はもう脱いでるぜ！」

『ギャァァァァ！少しは隠せ！馬鹿野郎！っていうか、そこまで脱がなくていいから！』

「いいから服を貸せ！」

『話を聞けぇぇぇ！』

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