【鬼滅の刃】謎の部屋に閉じ込められまくる女の子のお話 【短編集】

後ろから抱擁しろ 【煉獄杏寿郎】壱 ページ3

『いぎゃああああ！』

今回は落ちる側なのね！？あああああ！死ぬ！落ちてついに私死すか！いやぁぁぁぁ！
…え？下に何かいる。え？誰？

『ど、どいてくださぁぁぁい！骨折れますよぉぉぉ！？』

いや、この状況どかれたら私が折れるけどな。
っていうか、よく見たら待ち構えてない！？本当に折れるよ！？私約50kgだよ！？折れるって！

『いやぁぁぁ！どいてくださぁぁぁい！』

ほぼ半泣き状態で落下していった私の体は硬い地面ではなく、柔らかい何かに包まれた。

『っえ？』

「大丈夫か！誰か来るか待っていたら君が落ちてきたから驚いたぞ！」

いや、私は今の状況とあなたの目に驚きなんですが、あとなに考えてんの？

『えっ、すみません。折れてないですか？私50kg…』

「問題ない！」

本当に何考えてるのか分からなすぎて分からない。

「おっと、すまない。君の名前を教えてくれ！」

そう言って優しく下ろしてくれた。

『雨宮Aです。』

「雨宮少女か！良い名前だな！」

『あ、ありがとうございます…』

「俺は、炎柱の煉獄杏寿郎だ！」

へぇ、煉g…え？炎柱？え？え？ちょ、ちょっと待て、私は、私は、は、柱になんてことを！

『は、柱だったのですか！？すみません！と、とんだ失態を！』

「そう堅くならなくて良い！それに、この部屋は俺と君だけみたいだぞ！」

優しい…良かった…惚れる。惚れないけど。
あっそうだ、問題はこの部屋だ。きっと、前回と同じだろう…

『わ、私、ここ来たことあるんです！だから、出る方法知ってるので！安心して下さい！』

ワァ、私今柱に安心しろって言ったぁ？本当は煉獄さんが言う言葉だろぉ！何で私が言ってんだ！

「うむ！期待しているぞ！」

…惚れた。

『えっと、この部屋には、お題があって、そのお題の内容のことをすれば部屋から出ることができます。』

まったく、面倒臭い部屋だよな。

「なら、そのお題とやらを探せばいいのだな！」

『は、はい…』

柱だし、すぐ見つけそう…ほらね

「あったぞ！これがお題だな？」

『はい、そうです、これがおだ…は？』

【後ろから抱擁しないと出れない部屋】

は？え？ちょっと待って？後ろから？抱擁？嘘だろ？今さっき惚れたと思われる男性から抱擁されんの！？いやぁぁぁぁ！無理でしょ！？
いや、待てよ？どっちからとか書いてないし、私からでもいいのでは？

「抱擁、か」

ひぇっ考えてる姿も様になりまっす。って何言ってんだ私。あーどうしよう！

後ろから抱擁しろ【煉獄杏寿郎】弐→←互いの頭を撫でろ【竈門炭治郎】

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