CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 学級裁判後編 ページ26
「そのアリバイ、成立せんやろ！」
「っえ！」
「エーミールを助けたいからってそんな嘘、俺には通用せんからな！」
強く出たコネシマくんの反論に、私はただ狼狽える。
しかしそんな私を気に留めることもなく、コネシマくんは続けた。
「今朝の4時までってことは、今朝の4時以降エーミールのアリバイはない！」
「それはそうだけど…」
「事件が起きたのは今朝の6時以降だったはずや！」
何か言い返そうと口を開くが、私の声より大きなコネシマくんの声に遮られてしまう。
「つまりエーミールのアリバイはその時間なかったし、容疑者から外れることもない！」
「待ってコネシマくん、それは違うと思う」
「は！？」
先程より少し声を張り上げた私に、言い切ったコネシマくんは相変わらずの大きな声と反応で止まった。
それを見計らったように私はまた一歩前に出て言う。
「そもそも事件の起きた時間が違っていたら、エーミールくんのアリバイは成立するよね」
「事件の起きた時間が、違う…？」
それはコネシマくんだけでなく、他の人にとっても予想外だったらしく皆が目を見開いている。
「…そういえば、白い幽霊を見たのはグル氏だけやない。エーミールも昨日の夜見たって」
「夜？それって、グルッペンが見るよりも前ってこと？」
ハッとしたように言ったゾムくんに、ロボロくんは首を傾げた。
私はそれに頷いて、エーミールくんの方へ目を向ける。
「その幽霊をみた時間、エーミールくんは覚えてる？」
突然の質問に彼は吃りながらも「ええっと、確か…」と腕を組む。
「白い人影が階段を上っていくのをみて、吃驚して個室の方へ走ったらAさんとゾムさんに会って…12時半過ぎからはずっとゾムさんの部屋に…」
「その時間、間違いない？」
「全然眠れんで部屋の時計の針をじっと見てたから、合ってる」
ゾムくんにはずっと蘊蓄を語っていたらしいが、それでも彼はあの幽霊が怖かったのだろう。
そう思っていると、不意にマンちゃんが目を開きながら挙手をした。
「…何でゾムとAちゃんはその時間、部屋の外おったん？」
「いいやん、別にそんなの」
「あ？」
ゾムくんの適当な返しにマンちゃんが今にも掴みかかりそうな勢いだったため、私は慌てて「トイレに行ってただけ！」と声を上げた。
「そんなんゾムじゃなくて、俺でもいいのに…」なんて声がマンちゃんの方から聞こえる。
流石に二人で夜に出歩いているのは、怪しまれただろうか。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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