CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 学級裁判前編 ページ23
「俺はちゃうぞ！こう見えてランドセルより重いものは持たれへんし」
「ダウト、ランドセルより重いもの無理は流石に嘘」
私たちの中で一番体格のいいコネシマくんは真っ先に声を上げた。
「でも俺は体格いいだけでほんまにそんな力ないし！ロボロがこう見えてゴリラって可能性もあるやろ！」
「ゴリラ言うな！」
ランドセルは言い過ぎだろうが、コネシマくんの言う通り人は見かけによらないのだ。
否定しないあたり、ロボロくんが見た目によらぬ力を持っているのも事実らしい。
「此処で力比べしたらいいんちゃう？ひとらんを吊るした奴もすぐに出てくるやろ」
ゾムくんに、大先生が「いや、それは無理やろ」と否定した。
「なんで」
「犯人が素直に応じると思うか？加減されたらそれこそ犯人分からんくなるやん」
「それもそっか」
手を叩いて納得するゾムくん。
そんな会話を横目で見ていたグルちゃんが、ゾムくんの方を見たまま言った。
「何か‘‘道具を使った’’可能性はないのか？力がない奴でも簡単に人を吊るせるような」
「…道具？」
マンちゃんはグルちゃんの言葉を切り取ると、そう呟いた。
私は何故かそんな彼の言葉に、ふと閃いてしまう。
少しだけ興奮した私は「それだよ、グルちゃん！」と声を上げてしまった。
「何か思いついたのか」
グルちゃんの言葉に、皆の目は自然と私へ向く。
茶番ちゃんも相変わらずニコニコしたままで私を見た。
「スクリーンだよ！」
「スクリーン？」
「それってあの、壊れたスクリーン？」
コネシマくんはあまりスクリーンのことは思い出したくないのか、顔を顰めた。
それを見ていたエーミールくんは無意識だろうが「コネシマさんが壊したあの…」と口にしてしまう。
当然コネシマくんはエーミールくんのことを睨んだが、今はそんなのどうでもいい。
「あのスクリーンは、コネシマくんが壊したわけじゃないよ」
「え？でも茶番ちゃんはシッマが壊したって…」
「茶番ちゃんはコネシマくんが壊したなんて一言も言ってない。‘‘何処かの馬鹿が壊した’’って言ったんだよ」
「その馬鹿がコネシマだったってだけやろ？」
大先生、兄さんはまだコネシマくんが壊したと思っているようだ。
「私も最初は、茶番ちゃんがコネシマくんを軽蔑してそう言ってるのかと思ってた。でもスクリーンを壊したのはコネシマくんじゃなくて、ひとらんくんを殺した犯人だったんだよ」
案の定コネシマくんを疑っていた何人かは驚いた様子だ。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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