CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ ページ3
「それで、なんで大先生はAちゃんのベッドで寝てたん」
作業台を挟んで座るマンちゃんと大先生に、私は材料を混ぜる手を止める。
ここは厨房だ。
私は着替えてから、ここで今日の親睦会のお菓子を作っている。
そしてマンちゃんは、私を含めた話し合いがしたいと、大先生に対する追及の場をここに設けた。
「いや、ほんまは寝るつもりなんてなかったんすよ…」
「寝てたやん」
珍しく無表情なマンちゃんにそう返され、大先生は言い返す言葉もないようで口を閉じた。
「Aちゃんの意思はないよな？」
「うん。今日は二度寝しちゃったんだけど、起きたら隣に大先生がいて」
「俺も悲鳴は聞いた、つまり大先生が勝手に行って勝手に寝てたってことや」
マンちゃんの開いた目はまるで「いいから早く話せ」とでも言っているようだ。
そんな目に睨まれる大先生は、肩を竦めながら居心地悪そうに口を開く。
「今日はAちゃんが親睦会の菓子作るって言うから、手伝おうと思って…」
「それで？」
「まだ4時くらいで流石に早かったし、Aちゃん迎えに行ったんすよ。そしたら寝てたから、俺も眠気に襲われて」
「Aちゃん随分隅っこで寝てるから、ちょっとくらいベッド借りても大丈夫かと」と大先生は言う。
4時からってことは、私が一度茶番ちゃんの放送で目を覚ましたとき既に居たのだろう。
あの時は吐き気も酷くて起き上がりすらしなかったから、よく身の回りのことを覚えていない。
「今朝は集まりも悪かったし、まあ今回は大目にみるけど。もう二度と勝手にAちゃんの部屋入ったりすんなや」
「そりゃ勿論、わかってますよ」
「Aちゃんもやで、戸締りちゃんと忘れんでな」
「うん、ごめんねマンちゃん」
私の返事を聞いて、マンちゃんはようやく大先生を解放した。
しかし大先生は手伝ってくれるようで、マンちゃんの後に続いて厨房を出ることはなく、私の隣に並んで立った。
「ごめんなAちゃん、ほんま、ばり眠かって」
「ううん、そういう時もあるよ。私も今日は二度寝しちゃって朝食作れなかったし」
「それは大丈夫やろ、マンちゃんが作ったみたいやし」
大先生はそう言うが、マンちゃんには申し訳ないことをしたと思う。
また後で謝罪ついでにカップケーキの配達に行こう。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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