CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 捜査 ページ11
「もし手の痕でも残ってたんなら、俺は衝動的な殺人だと疑ったね。でもロープの痕ってことは、どちらにせよ犯人は油断したひとらんを後ろから襲ったことになる」
「そっか。わざわざロープを取りに行ったってことは、犯人は元々ひとらんくんを殺すつもりで…」
「必ずしもそうとは言えないから、言い切りはできないけど」とマンちゃんは珍しく自信なさげに言った。
しかし衝動的な殺人より、計画的な殺人の方が罪は重いと聞く。
そんな怖い人が私たちの中にいるのかと思うと、気が気でない。
「…この後頭部の裂傷ってのは、何ですか？」
不意に、ずっとひとらんくんから目をそらし続けていたエーミールくんが、チラチラと死体を視界に入れながら言った。
彼をまともに直視できそうにないエーミールくんの代わりに私がひとらんくんの帽子を取り、後頭部を確認する。
昨日のゾムくんの脅しがあったからだろうが、きっと彼の反応が今一番妥当だ。
「後頭部の裂傷は…これかな」
事件当初止血はされなかったようで、磔にされていたひとらんくんの背中まで血で赤く染まっていた。
髪の毛の隙間から見える裂けた肌に、私は顔を顰める。
すると、私の隣から裂傷を眺めていたマンちゃんは「あっ」と言って傷口に手を伸ばした。
「な、何してるのマンちゃん…」
「これ。何やと思う？」
そう言ってマンちゃんが裂傷から取り出したのは、人体から出てきたにしては無機質な白いかけらだった。
「っえ、何これ」
「硬い…ゴムじゃない、多分セラミックス」
かけらについた血を拭いながら言うマンちゃん。
何故そんなものがひとらんくんの頭の中にあったのだろうか。
私は思わず自分の後頭部をさすりながら考える。
「もしこの学園に元からあったものなら、何処かの部屋に元のセラミックスがあるでしょう」
「メディアルーム以外も捜査してみないといけないね」
マンちゃんが手に取ったセラミックスのかけらを辛うじて目視したエーミールくん。
私はひとらんくんの死体のそばを離れると、メディアルームを見て回った。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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