CHAPTER 05 総統が恐れるは破滅より孤独 ページ16
次に見つけた扉は、重々しい黒い扉だった。
先程の研究教室がシャオロンくんのものだったのだから、この扉の部屋が誰の研究教室なのかは予想がつく。
勿論、超高校級の総統であるグルちゃんの研究教室だ。
グルちゃんと鉢合わせする可能性も考えて、私たちは恐る恐る扉を開ける。
するとそこには、官邸にある一室のような書斎が広がっていた。
「うっわ……」
高い天井と厳粛な雰囲気に、ゾムくんは思わず声を漏らす。
エーミールくんは警戒したように辺りを見渡し、グルちゃんの姿が見えないことを確認した。
「グルッペンさんは？見たところ居らんようだけど…」
「まだ来てへんのちゃう？」
ショッピくんはエーミールくんの問いにそう返すと、さっさと部屋の奥に入って行き、机の上のものを触り始めた。
彼の言う通りまだグルちゃんは来ていないようだし、そんなに警戒する必要もなさそうだが。
「俺の研究教室にこんなんなかった！」と高そうな回転椅子に腰掛けるゾムくんを見て、エーミールくんも安堵の息を漏らした。
私も机の上を漁るショッピくんの側に寄る。
彼は積み重ねてあったファイルの中身を確認しては、机の上に放った。
「これは違う…これも…これも」
特に私たちの記憶に関係するものが無いからか、綺麗に並べられていたファイルは適当に重ねられる。
次第にファイルは傾き、呆気なくダサダサと音を立てて机から落ちた。
「っあ、すいません」
「大丈夫、私が拾うから」
床に散らばったファイルを拾おうと屈みかけたショッピくんを引き留め、私が代わりにファイルをかき集めた。
彼は申し訳なさそうに「すいません」ともう一度謝ると、手に持っていたファイルに目を戻す。
私はそれを見届けてから、改めて落としたファイルを拾い集める。
中にはきちんとファイルに綴じられていない書類も幾つかあって、私は何気なくそれに目を通した。
「ん？何これ」
とある一枚の書類の内容が気になり、私は思わず声を上げた。
するとすぐにゾムくんとエーミールくんが集まって来て、ショッピくんもファイルを調べるのをやめる。
「なに？なんか見つけた？」
そう尋ねて来たゾムくんに、私はその書類を手渡す。
その書類の見出しには大きく『超高校級の才能を利用した特殊部隊の構成』と書かれていた。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 廻りさん» 生存予想で意外だと言って頂けるときが一番楽しいです…！！終盤に近付いてきて、生き残り枠も透けてきた感じがしますね！なんだそのif面白そうですね…！？もう沢山妄想してください、その言葉だけでご飯が進みます^ ^ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年9月27日 18時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
廻り - ifみたいになっちゃいますがゲームのループ物みたいに夢主ちゃんが生存に導いたりするのも楽しそうですよね……物語読みつつそんな妄想が膨らんでいく私であります。それも含めて今最高の気分で9パート全て見終わってきました……これからも頑張って！！！ (2020年9月27日 2時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
廻り - いつも楽しく読んでます！！生存予想とても楽しいです。主戦力が残ってますね…！でもまさかあそこでホビットが…脱出したりするのに必要になりそうだな、とか思ったりしたのですが、とても意外な人でした、楽しい。生存キャラ残り少ないですがもっと続いて欲しい…… (2020年9月27日 2時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - ダリアさん» 読んで頂きありがとうございます！！オシオキは序盤に全員分決めたまま設定を変えていないので、好きと言って頂けて嬉しいです…！！本当にのろのろ更新ですみません！頑張ります！！ (2020年9月21日 18時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 読ませて頂きました！オシオキめっちゃ好きです。メンバーにぴったりで続きが気になります…！わたうさ様のペースで頑張ってください。 (2020年9月21日 15時) (レス) id: 39bf6c1775 (このIDを非表示/違反報告)
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