友人Mの想い�� ページ14
*
「はあー、めんどくせー」
何度目になるのか分からない台詞を無意識に吐いた。
多くの大学生は自分とは逆方向に歩いて行くというの、なぜ俺は日も暮れ始めた時間帯に学校を目指しているのか。
なんて一目瞭然。それもこれもこの春から自分で作った時間割のせい。つまりは自業自得。
にしてもやっぱり６限ってだるいよなー。
正門前のバス停には、これからどこかへ出かけるらしいやけに気合の入った服を身に纏ってキャピキャピと騒ぐ女子学生が鎮座していて、素直に羨ましいと感じる。
そんな彼女たちに後ろ髪を引かれつつ、二日酔いでまだズキズキする頭をマッサージするように何度か押しながら、キャンパス内へと足を踏み入れた。
正門を抜けた先、まばらに配置されたベンチの隅っこに見覚えのあるシルエットを見つける。
近づいてみればそれは確信に変わり、嬉しくなった俺は勢いよく駆け出した。
その姿はさながら大型犬のようだと、出逢う人出逢う人に言われたものだ。
「ヤー、ジョングガー！！！」
スマホ画面を見つめていた顔がパッと上がり、女の子みたいにクリクリした瞳と視線が交わるも勢いよく突進してくる俺を見てあからさまに嫌な顔をしてみせたその男。
多分「げっ」って言ったに違いない。いや、絶対言ったなこれは。
でも、そんな事はまったく気にしない。
俺は十分に空いているベンチにジョングクと並ぶようにして腰掛けた。
「何してんのー」
「スマホ弄ってる」
「そんなの見ればわかるって！ねー、俺次６限だから付き合ってよー」
「ごめん、先約入ってる」
「なんだよケチ」
「ケチで結構」
「てか、昨日彼女とはどうだったの？」
「・・・どうもしない」
「なんか間があったけど。ま、いいや。てか、誰待ってんの？ユギョム？あ、でもあいつ今日授業なかったよな」
「うるさいな」
「あ、わかった！Aちゃんでしょ？」
「うっさい」
流れるようにスマホをタップしていた指がほんの一瞬怯んだのを俺は見逃さなかった。
手を叩いて得意げに放った名前はどうやらビンゴ。
ジョングクってクールぶってるけど意外とわかりやすいよな。うん、可愛い。
整った横顔を眺めつつそんなことを思う。
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あ(プロフ) - これ続き消しましたか？ (2020年8月4日 2時) (
レス) id: 3dd0ee7796 (このIDを非表示/違反報告)
zin(プロフ) - 上手くいかない、もどかしい、哀しい、辛い……。本当に切ないです。でも お話に出てくる子達が主人公をはじめ、みんなイイ子で魅力的です。ミンギュ君 テヒョン君、ナイスです！やっぱり私は胸が痛くなるけど 切ないお話が大好きみたいです^^ 更新楽しみにしています。 (2017年11月4日 1時) (レス) id: f535f69715 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん - ミンギュ出てきた！ちょー嬉しい！！テテの「月が綺麗ですね」って言うのに凄くキュンキュンした！でもそれに「それ言われたら、死んでもいいって返すんだよね。」って言った主人公に一瞬、戸惑ったわww作者さいこーww (2017年11月3日 22時) (レス) id: 3d31ebd9bc (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - オトコトモダチが1番大好きで更新されるの楽しみにしてます！ (2017年11月3日 6時) (レス) id: 4dbcce6e2c (このIDを非表示/違反報告)
マル - ヤバイです！めちゃくちゃキュンキュンします！2人の関係性が羨ましすぎで夜中にキュンキュンしてしまいました(^_^)更新楽しみにしてます！ (2017年10月28日 2時) (レス) id: 9861427ca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆乳 | 作成日時：2017年7月2日 20時
